一貫堂医学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 01:26 UTC 版)
森道伯が晩年に至って完成させた一貫堂医学の特色は、三大証の分類と五処方の運用法である。 三大証とは、瘀血が原因で疾病が起こりやすい体質である瘀血証体質、新陳代謝障害物などが身体の臓器に蓄積しやすい体質である臓毒証体質、解毒をはかる必要のある体質である解毒証体質であり、瘀血証体質には通導散、臓毒証体質には防風通聖散、解毒証体質には年齢などによって柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯を使い分ける。 森道伯晩年の昭和5年のカルテによると、初診患者の約6割に上記5処方の加減方が用いられており、防風通聖散の加減方が全体の3割以上と特に多く、このほか芎帰調血飲第一加減、活血散瘀湯、五積散、加味承気湯、清上飲、疏肝湯、柴胡疏肝湯、四物黄連解毒湯、散腫潰堅湯、洗肝明目散などの後世方も一貫堂では良く使用され、大柴胡湯、小柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝茯苓丸などの古方の処方も用いられていた。
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