一貫した穏健主義の理念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:05 UTC 版)
「市民プラットフォーム」の記事における「一貫した穏健主義の理念」の解説
中道右派と称され、伝統と自由のバランスを重視した、穏健主義である。本来の意味での保守主義といえる。左右どちらに関わらず一切の急進主義(過激主義)を排除することが党の綱領に明記されている。その主張にはキリスト教民主主義とリバタリアン保守主義の両方の要素がみられるが、そのどちらにも一方的には与せずあくまでバーク的な穏健主義の方針を貫く政党である。党首のドナルド・トゥスクは、「政治において最も大事なことは『信用(Trust)』である」と言い切る。そのための基本的理念が穏健主義である。ノーラン・チャートでは右下の保守主義にあたる。この場合の保守主義(conservatism)は穏健主義(moderatism)や漸進主義(gradualism)と同義であり、守旧派であることを意味しない。これは奇しくもエドマンド・バークの求めた保守主義と全く同じで、ポーランドではポーランド・リトアニア共和国の「黄金の自由」やポーランド分割期の「有機的労働」運動という政治的経験を通じてバークと同様の穏健保守思想がイギリスとは別個に発達していた。このポーランドの穏健保守思想はヨーロッパ最初の成文民主憲法である「ポーランド1791年5月3日憲法」の思想的基礎ともなっている。
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