一般の無機顔料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 19:46 UTC 版)
黄鉛と紺青の混合物であり、その使用顔料は単一の顔料ではない。辰砂緑・シナバーグリーン(cinnabar green)、ブランスイック緑とも呼ばれる。Colour Index Generic NameはPigment Green 15であるが、黄鉛と紺青の混合物であるためこの符号は使われず、黄鉛のColour Index Generic NameであるPigment Yellow 34と紺青のColour Index Generic NameであるPigment Blue 27を専ら用いる。 色は黄鉛と紺青の比により異なる。黄鉛が多ければ黄味が強く、紺青が多ければ青味が強い。現在では予めクロムグリーンとして製品化されること稀である。着色力・隠蔽力・耐光性・耐候性は大きいが、二酸化硫黄(SO2)で変色し、硫化水素(H2S)でも黒変する。またアルカリに弱い。カラートタン、塗料・絵具、インクに用いられる。六価クロムが含まれるため毒性があり、近年は絵具やインクに使われることは少なくなっている。
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