一号一型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 02:41 UTC 版)
陸上設置の対空監視用メートル波レーダー。この型からは現在の通常のレーダーと同じ反射した電波の返ってくる時間を測定するいわゆる「山びこ」方式となった。波長3m、尖頭出力10kW、測定は最大感度法。捕捉性能は単機の艦上攻撃機で70kmであった。1941年(昭和16年)10月に横須賀市野比海岸で実験が行われ、11月から12月に1号機が千葉県勝浦に設置された。また2号機は横須賀市衣笠に設置された。年末までに50基を製作するように要求され、翌年2月までに30基を生産、主に南方の占領地域各地に設置された。当初は故障が頻発し、部品の交換などをして安定して動作したのは同年9月ころのことであった。同年末ころに尖頭出力を40kWにまで増大した改良型が登場し単機で130kmから捕捉できるようになった。このレーダーは一号一型改一と命名され、既存のものはこの型に改修された。
※この「一号一型」の解説は、「電波探信儀」の解説の一部です。
「一号一型」を含む「電波探信儀」の記事については、「電波探信儀」の概要を参照ください。
- 一号一型のページへのリンク