ヴィシュヌとの類似性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 07:56 UTC 版)
語源的にインド神話の神ヴィシュヌと関連する、という説もある(ジョルジュ・デュメジルの説)。ヴィシュヌが世界を三歩で踏みつける神ならば、ヴィーザルは世界大のオオカミであるフェンリルの顎を踏みつける、というわけである。 さらに、ヴィシュヌが世界を踏んだ理由は、神々の敵アスラの王マハーバリが天と地と地底を支配したため、神々に頼まれ、これを取り戻すためであった。つまりアヴァターラ(化身)の一つヴァーマナの姿で、三歩で歩いた面積の土地をくれるようマハーバリに求め、彼が了承すると、直ちに巨大化して天と地を踏み、三歩目はマハーバリの額に下ろした。これによってヴィシュヌは世界をアスラから取り戻した。 ヴィーザルもまた、ラグナロクという危機に際して初めて世界に介入し、一歩を狼の顎に下ろす。そして悪の力が一時的に勝利した後に現れ、世界の再建にあたるのである。
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