ローマ以後の使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 07:47 UTC 版)
ローマ帝国の滅亡後もエクセドラは様々な建築に採用されている。ビザンティン建築やロマネスク建築では、エクセドラからアプスへ発展した。後期ビザンティン建築で複雑な設計がなされるようになると、エクセドラという用語はアプスの周囲の二次的なアプスや壁龕を指すようになった(conchと呼ぶ場合もある)。エクセドラを採用した建築として有名なものとして、ドナト・ブラマンテがバチカン宮殿の拡張を行った際のコルティレ・デル・ベルヴェデーレ(en) がある。 イスラム建築では、エクセドラはミフラーブとなった。 バロック建築や新古典主義建築でもエクセドラを使っていた。バロック(例えば、コルトーナの Villa Pigneto)では陰影の演出のため、新古典主義では壁の高さが段階的に高くなっていくことを強調するためにエクセドラを利用した。バロック期のエクセドラは従来のものより小型化しており、その典型例がトレヴィの泉の中央にあるネプトゥーヌス像を設置した壁龕である。 新古典主義の建築家ロバート・アダムやその後継者らは、室内のエクセドラを多用した。18世紀には、庭園にエクセドラ状の壁を設けて、庭に区切りをつけることが流行した。例えば、ベルトン・ハウス(en) や ウェスト・ウィコム・パーク(en) に見られる。
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