LOSTシリーズ
(ロストエッグ3_ザ・ファイナル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/24 01:41 UTC 版)
LOSTシリーズ | |
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ジャンル | 3Dプラットフォームゲーム カジュアルゲーム |
開発元 | KIMIDORI SOFT |
発売元 | KIMIDORI SOFT |
対応機種 | Steam(Windows) Nintendo Switch |
1作目 | LOST EGG (2019年6月26日) |
最新作 | LOST EGG the Hard Boiled (2025年2月14日) |
2019 | LOST EGG |
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2020 | |
2021 | LOST EGG 2 LOST BUBBLES |
2022 | |
2023 | LOST EGG 3 LOST BALLOONS |
2024 | LOST LIGHT |
2025 | LOST EGG the Hard Boiled |
LOSTシリーズ(ロストシリーズ)は、インディーゲームメーカー・KIMIDORI SOFTがリリースしているアクションゲームシリーズ。
概要
2019年に配信された『LOST EGG』を初めとした、Steamで配信が行われているWindows向けの3Dプラットフォームゲーム。一部タイトルはNintendo Switchのダウンロード専用タイトルとして移植されている。いずれのタイトルも300円台の手が出しやすい価格が設定されている[1][2]。
卵や石鹸など無機質な主人公を操作し、日常的な3Dステージをクリアしていく。操作は移動とジャンプ等の動作、カメラ操作のみであり、操作面のみを見ればカジュアルゲームの側面もあるが、本シリーズは物理演算が効いているため無機質な主人公たちはその形状や性質からコントロールが難しく、難度は非常に高めで[1]「鬼畜ゲー」[3]「マゾゲー」[2]とも評される。一方、移動すればするほど耐久度が上がっていく成長システムも用意されており、高難度に対してもプレイヤーのモチベーションを保ちやすくしている[1][4]。
『LOST EGG 2』以降はソロプレイのみでなくオンラインマルチプレイに対応しており、最大10人で同時プレイができ、絵文字を送り合うことができる[2][1][5]。
BGMはDOVA-SYNDROMEで配布されているHaruichiの楽曲[6]のほか、切なさを感じる音楽やリラックスできる音楽が用いられている[3][5]。
Steamでは本シリーズをまとめた「LOST Series Bundle」が販売されている[1][7]。
LOST EGG
卵を操作するシリーズ。衝撃に弱い卵であり、着地するたびにライフが減る。完全な球体ではないため、まっすぐ進ませづらい[2][1][4][8]。
『3』までは主人公は殻に覆われた生卵であり、フライパンに辿り着いて目玉焼きになることを目指す。『the Hard Boiled』では主人公は半生のゆで卵であり、沸騰した鍋に辿り着いて固ゆで卵になることを目指す。
2025年現在、以下の4タイトルが発売されている。
- LOST EGG
- LOST EGG 2: Be together
- LOST EGG 3: The Final
- 2023年1月2日、Steamにて販売[1][13]。同年8月3日にNintendo Switch向けにもリリースされた[14][注 2]。
- 「卵の大冒険、最終章」と銘打たれている[13]。一度だけ任意の場所から復活できる「コンティニュー旗」が追加された[2][1][注 3]。
- LOST EGG the Hard Boiled
LOST EGG以外
2025年現在、卵以外が主人公のタイトルには以下のものが発売されている。
- LOST BUBBLES: Sweet mates
- 2021年11月13日、Steamにて販売[16]。2022年4月28日にNintendo Switch向けにもリリースされた[17]。
- 石鹸が主人公で、石鹸置き場を目指す。石鹸ゆえに滑る挙動で、移動するたびに床との摩擦によりライフが減っていく。ジャンプは不可能で、ダッシュを使うことができ、ダッシュを使うとシャボン玉が発生する。
- LOST BALLOONS: Airy mates
- 2023年8月18日、Steamにて販売[18]。2024年8月29日にNintendo Switch向けにもリリースされた[19][注 4]。
- 風船が主人公。サボテンを目指し、華麗に割れることが目的。ジャンプではなく一定時間の浮遊が可能。浮遊する際にライフである空気を使い、空気が無くなるとゲームオーバー。
- LOST LIGHT: Bright mates
- 2024年6月7日、Steamにて販売[20]。
- 電球が主人公。電気スタンドを目指し、ソケットにはまることが目的。卵同様にジャンプが可能であるほか、電球ゆえに光ることができ、同作ではステージが暗いため、辺りを照らしながら進むことになる。ただし、光ることでもライフが減少していく。また、電球は卵よりも形が複雑で、進めるのが難しい[3]。
評価
他の個人で挑むタイプの高難度ゲームと異なり、本シリーズはマルチプレイが可能な点において、国士舘大学アニメーション特撮研究部は「苦しい思いを共感できる友人ともに目標に向かって挑んでいけるのは大きな利点」と評する[3]。
国士舘大学アニメーション特撮研究部は本シリーズについて、高難度化にあたって理不尽なステージが増えてきているとし、そんな中で『LOST EGG 2』はもっともステージのクリアできるそうでできないラインがしっかりされていると評している[3]。
エム・ビー・エーインターナショナルは、『LOST EGG』について、生卵の不安定な操作性と力の入ったステージ設計から「クリア時の達成感が異常に高い」と評している[8]。また、グラフィック面においても景観面でも高クオリティと評している[8]。
Steamでのレビューは『LOST EGG』シリーズにおいては『3』まで概ね好評なものの[9][11][13]、生卵からゆで卵に主人公が変わった『the Hard Boiled』においてはその挙動の違い(特にジャンプが出しにくい点)からやや不評となっている[15]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 「【LOST EGG 3: The Final】激ムズ!生卵を移動させながらフライパンのゴールを目指す人気シリーズの最終作」『オンラインゲームズーム』株式会社キヅキ、2023年1月7日。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b c d e おべ「最大ワンコインで遊べるニンテンドースイッチのおすすめソフト5選!『スイカゲーム』や『古銭プッシャーフレンズ』など」『インサイド』株式会社イード、2023年11月3日。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b c d e PEND「【なんでもゲーム見聞録】第十回 難しいけど癖になる 「KIMIDORI SOFT」 LOST シリーズ」国士舘大学アニメーション特撮研究部、2024年6月26日。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b 「主人公はタマゴ!? 激ムズアクション「LOST EGG」:発掘!インディーゲーム(Steam)」『Engadget 日本版』Boundless株式会社、2019年9月28日。2019年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b c DH(著)、H.Laameche(編)「ボクの夢はハードボイルドになること…!半熟ゆでたまご3Dプラットフォーマー『LOST EGG the Hard Boiled』Steamでリリース」『Game*Spark』株式会社イード、2025年2月14日。2025年9月8日閲覧。
- ^ Haruichi [@hal_one]「LOST EGGという卵になってフライパンを目指し目玉焼きになるというPCゲームでHaruihiのフリーBGMを3曲も使って頂いてました!」2020年4月25日。X(旧Twitter)より2025年9月8日閲覧。
- ^ 「LOST Series Bundle」『Steam』。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b c 「第2回 「LOST EGG」 から学ぶ 「プレイヤー負荷」」エム・ビー・エーインターナショナル株式会社、2023年12月11日。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b “LOST EGG”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “Azai Ryker | iOS App Store” (英語). Apptopia. 2025年9月24日閲覧。
- ^ a b “LOST EGG 2: Be together”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ 「LOST EGG 2: Be together」『My Nintendo Store』。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b c “LOST EGG 3: The Final”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ 「ロストエッグ3 ザ・ファイナル」『My Nintendo Store』。2025年9月8日閲覧。
- ^ a b “LOST EGG the Hard Boiled”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ “LOST BUBBLES: Sweet mates”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ 「LOST BUBBLES: Sweet mates」『My Nintendo Store』。2025年9月8日閲覧。
- ^ “LOST BALLOONS: Airy mates”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
- ^ 「ロストバルーンズ エアリーメイツ」『My Nintendo Store』。2025年9月8日閲覧。
- ^ “LOST LIGHT: Bright mates”. Steam. 2025年9月8日閲覧。
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