ロケットマン (水木しげるの漫画)とは? わかりやすく解説

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ロケットマン (水木しげるの漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/25 13:42 UTC 版)

ロケットマン
ジャンル SF漫画
漫画
作者 水木しげる
出版社 兎月書房
その他の出版社
小学館クリエイティブ
発行日 1958年2月25日
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ロケットマン』は、水木しげるによる日本漫画、また同作に登場するキャラクターの名前。貸本漫画であり、水木しげるの漫画デビュー作でもある。

概要

紙芝居作家だった水木しげるは、紙芝居業界の衰退を契機に貸本漫画家への転進を決意。1957年秋頃から2ヶ月程を費やし『ロケットマン』を描き上げ[1]、表紙を加太こうじに描いてもらう[2]。1958年2月25日に貸本向けの単行本として兎月書房より刊行され、漫画家デビューを果たす。ちなみに水木はデビュー前に、宮健児が途中まで描いた貸本漫画『赤電話』の完成に協力した事があり、著書によっては『赤電話』を処女作、『ロケットマン』をデビュー作、と分けて書かれているものもある[3]

『ロケットマン』はデビュー作にして「水木しげる」らしさが随所に見られる作品であり、後年の作品で使われる設定なども幾らか見られる。また、漫画評論家梶井純は、無茶苦茶(肯定的な意味で)といってもいい展開の面白さは、多くの貸本漫画の処女作中で群を抜くと評価している[1]

本作は、中野書店が昭和55年12月に『怪獣ラバン』『怪奇猫娘』『地獄の水』『ロケットマン』を4冊一纏めで出した『水木しげる初期作品集』として500部限定で復刻された後、講談社より平成14年10月26日に『水木しげるオフィシャルBOX 世界妖怪遺産』の付録として再復刻され、更に平成22年11月29日に小学館クリエイティブより『ロケットマン 限定版BOX』(4200円。付録として『プラスチックボーイ』も復刊)として、初めて一般の刊行書としても復刻された。

あらすじ

夜空に現れた「第二の月」を調査するため上津戸博士はロケットで出発するが、怒雷博士の陰謀によりロケットは墜落し、遺体を海に沈められてしまう。しかし、墜落前に宇宙で謎の生物と接触していた上津戸博士は「グラヤ」という怪物として復活を果たし、怒雷博士のロボット「ネオドライ」と対決する。さらに、謎のヒーロー「ロケットマン」も参戦し怒雷博士を追いつめる。

主な登場人物

上津戸新一(うえつとしんいち)
上津戸博士の息子。ひょうたんの研究をしている学生だが、父の失踪を切っ掛けに事件に関わるようになる。
上津戸博士(うえつとはかせ)
日本初のノーベル賞科学者。謎の生物に寄生され、怪物「グラヤ」に変形する。
怒雷博士(どらいはかせ)
世界征服を狙う科学者。ロボット「ネオドライ」を開発し、その威力で首相の座を奪う。
ロケットマン
物語終盤に突然出現。怒雷博士を圧倒し全てを解決し、新首相につく。

単行本

参考文献

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 『ロケットマン 限定版BOX』 別冊小冊子「ロケットマン」読本(小学館クリエイティブ)参考
  2. ^ 『水木サンの幸福論』(角川文庫)135頁 参考
  3. ^ 『水木サンの幸福論』(角川文庫)135-136頁 参考

外部リンク

伝統のデビュー作品特集!素晴らしき哉デビュー! - 小学館クリエイティブ




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