ルノー_(ルシー伯)とは? わかりやすく解説

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ルノー (ルシー伯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/12 02:20 UTC 版)

ルノー
Renaud de Roucy
ランス伯
ルシ―伯
在位 ランス伯:946年 - 963年
ルシ―伯:963年迄

死去 963年5月10日
埋葬 マルヌ県ランス、サン=レミ聖堂
配偶者 アルベラード・ド・ロタリンジー
子女 エルマントルド
ジスルベール
ブリュノン
役職 封建領主
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ルノー・ド・ルシー(Renaud de Roucy,約920年 - 963年5月10日)またはラジェノルド・ド・ルシー(Ragenold de Roucy) [1]、10世紀のランス及びルシー伯。923年~925年の間にロワール渓谷を略取し、オワーズを越えてブルゴーニュに侵入した、ラジェノルドという名のノルマン人ヴァイキングの指導者、もしくはその関係者であったとされる。

生涯

ルノーは943年頃、西フランク王ルイ4世と一緒にフランス史に現れ、ヴェルマンドワ伯エルベール2世(943年没)[2]との戦争にて、王を支援した。戦いの後もルノーは王に仕え続け、 945年サンス伯に封じられた。

945年頃、ルイ4世はルノーに戦いの報酬として、自分の継娘にあたるアルベラード・ド・ロタリンジー[3]と結婚させた。さらにランスラオンの間にあるルシー(フランス語版)の領地を与えて要塞を築く義務を負わせ、947年~953年にかけてこれを実現させた。

この間、ルノーは約875年設立されたシャルリューベネディクト会修道院の設立に賛成する寄付憲章に署名している

946年、ランス大司教であったユーグ・ド・ヴェルマンドワフランス語版は国王ルイ4世によって退位させられ、後任にアルトーフランス語版が任命された。ルノーはランス伯となり、教区の権能は新たなランス大司教アルトーに委ねた。

954年、ルイ4世の死後、王位を継承したロテールに仕えた。

963年5月10日、まだ少なくとも4人の幼い遺児を残してルノーは死去した。

ルシー伯ルノーは、ランスのサン=レミ聖堂フランス語版に埋葬された。

脚注と参照

  1. ^ フランス、シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏マルヌ県ランス( Rheims,現在のランス)大司教区のサン=レミー(Saint-Remy,現Saint-Remi,サン=レミ)修道院教会(現在は小バシリカ)に埋葬された年が963年となっているので、ルノーが967年に死亡したことは有り得ないとされる。ここに埋葬された重要人物の埋葬リストの閲覧が可能である。 注:ランスのサン=レミ大聖堂フランス語版:「Rheims」は「Reims」の古い綴りである。ルノーが埋葬された当時、この教会はランスの大修道院に属していた。また、看板には「Saint-Remi」ではなく「Saint-Remy」という古い綴りが使われている。
  2. ^ Jean-Noël Mathieu (2000). “« Prosopographica et Genealogica / 3 »”. « La Succession au comté de Roucy aux environs de l'an mil », dans Onomastique et Parenté dans l'Occident médiéval. Oxford, Linacre College,Unit for Prosopographical Research, coll. p. 310. ISBN 1-900934-01-9 
  3. ^ アルベラードは、ルイ4世の妃ジェルベルジュ・ド・サックスと死別した前夫ロタリンギア大公ギゼルベルトとの実の娘である。
  4. ^ 『フランドル人の系譜(Genealogia Comitum Flandriæ )』では、次女の名を出さずに存在を記録に残している。エドゥアール・ド・サン=ファールとジャン=ノエル・マテューは、マテュー=マクシミリアン・カンティンの指揮の下、1854年~1860年にかけて発行された1058年の憲章(しかしおそらく年代が悪い)を基にジゼルベルト( Giselberte)という名前を提案した。

参考文献


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