リトル・ヴィットルズ作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:52 UTC 版)
「ベルリン封鎖」の記事における「リトル・ヴィットルズ作戦」の解説
アメリカ軍のC-54のパイロットの1人、ゲイル・ハルバースン中尉 (Gail Halvorsen) は、戦災で多くのものを失い、甘いものに飢えているベルリンの子供たちにプレゼントを贈ろうとして、ベルリン到着直前の輸送機の操縦席の開く窓から、キャンディやチョコレートをハンカチで作ったパラシュートで落とす行為を個人的に始めた。これを繰り返したために次第にベルリンの子供たちが菓子を期待して集まるようになり、そしてアメリカ軍の基地に感謝の手紙が送られるようになった。そこから新聞記者に話が知られ、アメリカ本国でこの行動が報道されると、アメリカ全土からベルリンの子供たちへ送る菓子とそれを落とすためのハンカチが基地に殺到することになった。そしてこれはついに部隊の公式の作戦となり、「オペレーション・リトル・ヴィットルズ」と名付けられて、大々的に行われることになった。 これは単に善意に基づく作戦というだけではなく、西ベルリンの市民生活を顧みずに大国の政治的な都合でベルリン封鎖を強行するソ連の非人道的な態度に対して、アメリカの善意を強く印象付けることになり、プロパガンダとしても絶大な効果があったと評価されている。
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