リッチー・ギンサー(アメリカ)
1965年のF1グランプリ最終戦、メキシコGPで1.5L時代のホンダに初勝利をもたらしたことで知られる。馴れ初めは、51年にMGでローカルレースに参加。53年のカレラ・パンナメリカーナにフィル・ヒルのコドライバーとして参戦。57年にはルマンに挑戦するなど、ポルシェを駆ってインターナショナルレースで活躍した。60年にフェラーリを駆りF1デビュー。4戦目のイタリアGPではヒルに続いて2位入賞。62年にはBRMに移籍し、64年までの3シーズンを戦い、優勝こそなかったものの6回の2位入賞をはじめとして数多くの入賞を飾り、63年にはランキング2位につける活躍をみせた。豊富な知識を生かして、マシンをセットアップするテスト・ドライバーとしての高い能力が評価され、65年にはホンダに移籍。イギリスとオランダでフロントローを奪い、1.5L規定で最後のレースとなったメキシコで、見事優勝を飾った。そのメキシコGPが、彼の唯一の勝利でもあった。
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