ラビ文学におけるオバデヤ像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 08:21 UTC 版)
「オバデヤ」の記事における「ラビ文学におけるオバデヤ像」の解説
タルムードはオバデヤがエドムからユダヤ人の教えへの改宗者であると伝える。それによれば、オバデヤはヨブの友人・エリパズの子孫であり、かつ列王記上にみえるオバデヤ(オバドヤ)と同一人物であるとされる(18:3)。オバデヤがエドムの滅びを預言するべく選ばれたのは、彼自身がエドム人であったからだとされる。列王記の人物はアハブ王の高官であり、伝承は、この人物が王アハブとその王妃イゼベルとともに、彼ら二人がどのような悪行をしているかは知らずにともに暮らしていたとし、この点でもエサウ(エドム)の滅びを告げるにふさわしいとしている。エサウの両親、イサクとリベカは敬神の人であったが、エサウはそれに倣う事を知らずに育ったからである。 オバデヤが預言の賜物を受けたのは、イゼベルの迫害を受けた100人の預言者たちを匿ったためとされた。オバドヤは預言者たちを二つの洞窟に匿い、ひとつが見つかってももうひとつにいる預言者たちが逃れうるようにしたのである(列王記上、18:3, 4) オバデヤは裕福な人物であったが、すべての財産を貧しい預言者たちを支援するために用い、援助を続けるためにアハブの息子ヨラムから利子を払って借金せざるをえないまでに至った(ミドラッシュ, Exodus Rabbah xxxi. 3). オバデヤが神を畏れること、アブラハムに一段勝るといわれ、アハブの家に神の祝福が与えられえたとすれば、それはまったくオバデヤのためであるといわれた(Sanh. l.c.)。
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