ラテコエール 300
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ラテコエール 300
ラテコエール 300( Latécoère 300)は1930年代のフランスの4発の飛行艇である。南大西洋を横断して南アメリカに郵便を運ぶ郵便機として使われた。
1936年にフランスの有名なパイロット、ジャン・メルモーズが搭乗した機体『南十字星』号が行方不明となった。
概要
ピエール=ジョルジュ・ラテコエールが設計者を務めるラテコエール社(La société industrielle d'aviation Latécoère)がセネガルのダカールとブラジルのナタール間を経由する南アメリカへの定期郵便飛行のために開発した。パラソル翼の4発機で650HpのHispano-Suiza 12Nbrエンジンが2基ずつ推進式と牽引式の組み合わせて配置された。

最初の試作機(登録番号 F-AKCU)は1931年に初飛行したが,12月17日に事故で失われた。 1932年に2号機が製作され、『南十字星号』(登録番号F-AKGF)と命名された。1933年12月31日に飛行艇の長距離飛行記録の3697 km を樹立し、その後『南十字星』号は南大西洋横断飛行に使用され、1936年に消息を絶つまでに23回の横断飛行を行った。
1936年12月7日早朝、ジャン・メルモーズ、Alexander Pichodou、John Lavidalie、Henri Ezan、Edgar Cruvelhierが搭乗した南十字星号はウアカム(Ouakam)を出発したが、6時ごろ機体の故障で出発点に戻った。若干の時間の点検の後、7時前に再出発し、10時47分に機体の故障を伝える無線通信を最後に消息を絶った。捜索隊は機体を発見することはできなかった。
派生型
- Laté 300
- 郵便機、 Hispano-Suiza 12Nbr エンジン装着;1機生産
- Laté 301
- 郵便機
- Laté 302
- 偵察用軍用型、3 機製造
要目
(Laté 302)
- 乗員:8名
- 全長:26.16 m
- 全幅:44.01 m
- 全高:7.98 m
- 翼面積:258 m²
- 空虚重量:14,340 kg
- 全備重量:24,050 kg
- エンジン:4×Hispano-Suiza 12Ydrs2 , 930 hp
- 最大速度:240 km/h
- 巡航高度:5,000 m
- 航続距離:3,300 km
- 航続時間:時速150 km/hで20時間
- 上昇率:2,000mまで12.5分
References
- Taylor, Michael J.H., ed. “ Latécoère 300 Series .” Jane's Encyclopedia of Aviation. New York: Crescent, 1993. p. 566 . ISBN 0 517 10316 8.
- Green, William (1968). Warplanes of the Second World War, Volume Five, Flying Boats. London: Macdonald. pp. 22–24. ISBN 0-356-01449-5.
- Allaz, Camille (2005). The History of Air Cargo and Airmail from the 18th Century. London: Christopher Foyle Publishing. pp. 80–81.
外部リンク
「ラテコエール 300」の例文・使い方・用例・文例
- 300エーカーの耕地
- その写真コンテストには300点もの応募があった
- 私は彼の受けた損害を300万ドルと見積もった
- 彼らは参加者を300人と計算した
- 塔は約300メートルの高さがある
- 彼らは300人収容の音楽会場を借りた
- 200か300
- 全長300マイルの川
- 300万ドル
- 300人以上の人がその会議に出席した
- 300人のうち,たった12人が試験に合格した
- 昨年は年間降雨量が300ミリメーターしかなかった
- その飛行機には約300人の乗客が乗っていた
- その資産は3000万ポンドと査定された
- 1分間に300回転の速さ
- このホールには300人が座ることができる
- この寺院は300年もちこたえている
- 不動産業者はその土地を300万ドルと評価した
- 彼の賃金は週300ドルだ
- 約1,300万人です。日本の人口の約10%が住んでいます。
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