ラウンドヘイの庭の場面とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ラウンドヘイの庭の場面の意味・解説 

ラウンドヘイの庭の場面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/25 03:11 UTC 版)

ラウンドヘイの庭の場面
Roundhay Garden Scene
監督 ルイ・ル・プランス
出演者
  • ハリエット・ハートレイ
  • アドルフ・ル・プランス
  • ジョセフ・ウィットレイ
  • サラ・ウィットレイ
撮影 ルイ・ル・プランス
編集 ルイ・ル・プランス
公開
  • 1888年10月14日 (1888-10-14) (個人コレクション)
上映時間 2.11秒
製作国 イギリス
フランス
言語 サイレント
テンプレートを表示

ラウンドヘイの庭の場面』(ラウンドヘイのにわのばめん、Roundhay Garden Scene)はフランスの発明家ルイ・ル・プランスの監督による1888年の短編無声映画である。この作品は一秒あたり12コマで記録されており、上映時間は2.11秒である。この作品はギネス世界記録で認定された最古の現存する映画フィルムである[1][2][3]

概要

現存する最古の映画のフィルム

ル・プランスの息子であるアドルフによると、この映画はジョセフとサラのウィットレイ夫妻の家で、ウェスト・ライディング・オブ・ヨークシャー [4]リーズラウンドヘイに位置するオークウッド邸にて1888年の10月14日に撮影された[5]

この作品はアドルフ・ル・プランス[6] 、サラ・ウィットレイ、 ジョセフ・ウィットレイ、そしてハリエット・ハートレイが庭で歩き回っている様子を撮影している。サラは回転しながら後方へ歩き、ジョセフもまたコートのすそをたなびかせながら回転している[5] 。サラ・ウィットレイはル・プランスの妻であるエリザベスの母で、ル・プランスの義母にあたる。サラ・ウィットレイはこの映画の撮影の10日後に死去した。

リマスター

映画が撮影されたオークウッド邸(2010年撮影)

1930年にロンドンのサイエンス・ミュージアムは1888年のフィルムの残存部分の写真コピーを作成した。このシークエンスはル・プランスの1レンズ式カメラ=プロジェクターを通じ1885年のイーストマン・コダックの紙ベースの写真フィルムに記録されたものであった。ル・プランスの息子のアドルフは、ラウンドヘイの庭の映画は12フレーム/秒(二作目の映画、『リーズ橋を渡る往来』は20フレーム/秒)で撮影されたと述べたが、のちにブラッドフォードにあるメディア・ミュージアムによってデジタルリマスターされた版は52のフレームで構成され、現代の映画のフレームレートである24.64フレーム/秒で上映すると2.11秒の長さしかない。サイエンス・ミュージアムのコピーは20のフレームをもち、12フレーム/秒では1.66秒の長さになる。

参照

  1. ^ 寂々兵 (2021年4月20日). “【11月第2木曜はギネスの日】さまざまな世界一を記録したギネス認定映画特集!”. FILMAGA フィルマガ (Filmarks フィルマークス). https://filmaga.filmarks.com/articles/369/ 2024年6月6日閲覧。 
  2. ^ ギネスブックのすべての版で認定されている
  3. ^ Oldest film”. Guinness World Records. 2024年9月25日閲覧。
  4. ^ ウエスト・ヨークシャーの旧名
  5. ^ a b Internet Movie Database Roundhay Garden Scene
  6. ^ Adolphe Le Prince IMDb listing

外部リンク


ラウンドヘイの庭の場面 (LPCCP Type-1 MkII)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:11 UTC 版)

ルイ・ル・プランス」の記事における「ラウンドヘイの庭の場面 (LPCCP Type-1 MkII)」の解説

188820フレーム原版サイエンス・ミュージアムロンドン1931年) (Courtesy of NMPFT, Bradford). そのうちのひとコマ by NMPFT, Bradford 1999. 1931年サイエンス・ミュージアムによるフィルムシークエンスは20フレームである(毎秒12フレームで1.66秒間)。NMPFTが制作したデジタル版52フレームある(毎秒24.64フレームで2.11秒間)。1931年版裏焼きになっていて建物右側になっていたため、NMPFT版では逆にしている。この映画はラウンドヘイにあったル・プランスの義理の父の家 Oakwood Grange1888年10月14日撮影された。

※この「ラウンドヘイの庭の場面 (LPCCP Type-1 MkII)」の解説は、「ルイ・ル・プランス」の解説の一部です。
「ラウンドヘイの庭の場面 (LPCCP Type-1 MkII)」を含む「ルイ・ル・プランス」の記事については、「ルイ・ル・プランス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ラウンドヘイの庭の場面」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラウンドヘイの庭の場面」の関連用語

ラウンドヘイの庭の場面のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラウンドヘイの庭の場面のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラウンドヘイの庭の場面 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのルイ・ル・プランス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS