ライフサイクルと感染機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 02:37 UTC 版)
「オウム病クラミジア」の記事における「ライフサイクルと感染機構」の解説
Chlamydia psittaciは、そのライフサイクル中にいくつかの形態変化を。ホスト間を移動するときは基本体(EB: Elementary Body)の形態であり、EBは生物学的に活性ではないが、環境ストレスに耐性があり、宿主の体外で生存できる。EBは、感染した鳥から未感染の鳥またはヒトの肺に微小な飛沫を介して移動し感染し、肺細胞内で食作用によってエンドソームに貪食される。エンドソームに取り込まれた細菌は通常、破壊されるが、EBは宿主細胞内のリソソームと融合することによって破壊を免れる。このとき、EBは網様体(Reticulate Body: RB)に形態変化し、エンドソーム内で自己複製を開始する。RBは、複製を完了させるために、宿主の細胞機構のいくつかを利用する。その後、RBはEBに戻り、しばしば宿主細胞の死を引き起こした後、肺から放出される。その後、EBは、同一又は他の個体の新しい細胞に感染することができる。したがって、C. psittaciのライフサイクルはEB形態とRB形態の二つに分けられる。
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