ヨルダンとシリア難民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 09:05 UTC 版)
2012年、砂漠の中にザータリ難民キャンプが設置されると、1年のうちに11万人を超える町が形成された。初期段階はテントであった住居も、またたくまにコンテナに置き換えられ最低限度の居住性は確保された。国連難民高等弁務官事務所が管理にあたるが、1日当たりのキャンプ運営費は約100万ドルに上った。 2016年2月、ロンドンで行われた「シリア危機に関する支援会合」の開催を前に、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王はインタビューに応じ、国家予算の約4分の1が難民支援に使われている現状をアピール。難民急増がヨルダンの福祉サービスやインフラ、経済への大きな負担になっているとし、早かれ遅かれ「ダムは決壊する」と国際社会に警告した。この時点で63万5000人の難民がヨルダンで生活しており、さらに内戦前から居住していた100万人が加わる状態にあった。
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