鹿児島市交通局7000形電車
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鹿児島市交通局7000形電車 | |
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基本情報 | |
製造所 | アルナ車両 |
主要諸元 | |
編成 | 20両(4編成) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流600V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 40 km/h |
設計最高速度 | 40 km/h |
起動加速度 | 2.5 km/h/s |
減速度(常用) | 4.6 km/h/s |
車両定員 | 78人 |
車両重量 | 25.5t |
全長 | 18,000 mm |
全幅 | 2,450 mm |
全高 | 3,750 mm |
台車 | コイルばねボルスタレス/山形緩衝(シェブロン)ゴム 住友金属工業SS06(A車)・SS01A(B車)・SS07(E車) |
主電動機 | 東洋電機製造TDK-6309-A (60kW) かご形三相誘導電動機(クリーンストレーナ方式) |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 6.54 |
制御装置 | 東洋電機製造製2レベルPWMIGBT-VVVFインバータ制御 (ベクトル制御) |
制動装置 | チョッパ式回生・発電ブレンディングブレーキ 電動ばね式ブレーキ(Tread-EBI) |
保安装置 | デッドマン装置 |
鹿児島市交通局7000形電車(かごしましこうつうきょく7000がたでんしゃ)は鹿児島市交通局(鹿児島市電)の路面電車車両。愛称はユートラムII[1]。
概要
鹿児島市交通局が2002年から2005年にかけて導入した1000形電車に続く超低床電車で、アルナ車両のリトルダンサーシリーズA5タイプである。
歴史
7001 ,7002 が2007年3月に搬入、試運転が開始され、同年4月26日より運転が開始された。翌2008年3月には増備車の 7003, 7004 が登場した。
車両概説
車体
5車体3台車の連接車で、1000形に中間台車と車体を組み込んだ構造である[2]。編成全長は18mで、すべての車体が同番号を称するが、各車体には、 A, C, E, D, B の順に記号が振られている[3]。先頭車は流線形となっている[2]。客用扉はC・D車に搭載される[2]。登場時は黄色主体のカラーリングだったが、2019年から全面にラッピングされ、原色の編成は存在しない[2]。
内装
A・B車が運転台、C・D・E車がロングシートである[1]。客室部分は1000形より4m拡大しており[4]、1000形1014 - 1017Fより定員が20人増加した78人が搭乗可能である[5]。
機器
制御方式は1000形電車のシステムを引き継いだIGBT-VVVFインバータ方式である[2]。パンタグラフはE車に搭載されている。前照灯はHIDを採用。
運転台機器は、1000形電車と同一のワンハンドルマスコンである[3]。台車はA・E・B車体にあり、主電動機は出力60kWのものをA車の台車に2個、B車の台車に1個の計3個を装備している[2]。
運用
1000形電車・7500形電車と共通運用であり、停留所の時刻表に表示されている運用で利用される[1]。100形電車が導入されるまでは観光電車の運用に就いていたほか、2015年11月20日からは100形の代走として観光電車の運用に就いている[6]。
参考文献
- 寺田裕一「路面電車40年間の軌跡を求めて 鹿児島市交通局1」『鉄道ファン』第63巻第6号、交友社、2023年、33頁。
- 寺田裕一「路面電車40年間の軌跡を求めて 鹿児島市交通局2」『鉄道ファン』第63巻第7号、交友社、2023年、111頁。
- 『路面電車ex vol3』イカロス出版、2014年、11頁。
- 『鹿児島市電が走る街 今昔』JTBパプリッシング、2007年、131頁。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 7000形電車 - 鹿児島市交通局(インターネットアーカイブ)
- 鹿児島市交通局7000形超低床車両主回路システム - 東洋電機製造『東洋電機技報』第116号(2007年9月・インターネットアーカイブ)
- 鹿児島市電7000形まもなく運転開始。(ホビダス編集長敬白・インターネットアーカイブ)
固有名詞の分類
日本の電車 |
北総開発鉄道7250形電車 新潟交通モハ2220形電車 鹿児島市交通局7000形電車 伊賀鉄道200系電車 東京モノレール700形電車 |
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