モーツァルトとサリエリ
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『モーツァルトとサリエリ』 (ru:Моцарт и Сальери) は1826年に構想され、1830年10月26日に完成した。『北方の花』(Северные цветы)の1832年版に掲載された:617-619。1832年1月27日と2月1日に上演された。 原稿の表紙には「ねたみ」という仮題がついていた:617-619。 嫉妬をテーマとし、作品は2場から構成される。1825年に死んだアントニオ・サリエリがモーツァルトを毒殺したといううわさを元にしており、作品のほとんどがサリエリの独白からなる。 あらすじ:サリエリはグルックの強い影響を受け、苦労と熱意によって成功したが、蕩児であるモーツァルトに与えられた天才が自分に与えられないことを恨み、毒殺を決意する。モーツァルトは3週間ほど前にレクイエムの作曲を依頼しに来た見知らぬ客のことが気にかかっていると話す。サリエリはボーマルシェの言葉を引いてなぐさめつつモーツァルトの杯に毒を入れる。モーツァルトが演奏するレクイエムを聞いてサリエリは涙を流す。モーツァルトは具合が悪いといって帰るが、サリエリは彼の残した「天才と悪行は両立しない」という言葉について考える。
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