モースルのイスハークの冬の一夜(第549夜 - 第551夜)
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バートン版「モスルのイシャクとその恋人と悪魔(第695夜-第696夜)」 東洋文庫版「イスハーク・アルマウシリーと奴隷娘と盲人(悪魔)の物語(第695夜-第696夜)」 ある冬の嵐の夜、モースルの歌手イスハークが家で美しい乙女サイーダのことを想っていると、嵐の中サイーダが訪ねて来た。家の中に招き入れると、サイーダが「乞食の歌が聞きたい」と言った。表を見ると丁度盲人の乞食がいたので、盲人なら女とのことを見られないだろうと思い、家の中に招き入れた。乞食は主人がまず歌うべきだと言い、歌の名人イスハークに歌わせたが、「完全な歌手までもう少しだ。」と言った。次にサイーダに歌わせたが、乞食は途中で歌を遮り、「まだまだだ」と言った。乞食が歌うと、イスハークも脱帽する上手さであったが、サイーダとイスハークの愛撫を見ているかのような歌詞だったので、イスハークは立腹した。乞食は「手洗いに行きたい」と言って部屋を出ると消えてしまった。イスハークが振り返るとサイーダも消えていた。悪魔が見せた幻だったのであろうか。
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