モリスとビールの出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 07:06 UTC 版)
「ビール暗号」の記事における「モリスとビールの出会い」の解説
小冊子の発行に先立つこと65年前の1820年1月、ヴァージニア州リンチバーグ(英語版)のワシントン・ホテルに、トーマス・J・ビールと名乗る男が現れて宿泊の手続きを取った。ホテルのオーナーであったロバート・モリス(Robert Morriss)は、当時のビールの様子を「黒く日焼けした肌を持つ、極めて優れた容貌の美男子」「誰からも好かれたが、特に女性に人気があった」と評している。ビールは冬が終わるまでの間をホテルで過ごし、3月末にホテルを立ち去った。 その2年後の1822年1月、ビールは再びワシントン・ホテルに姿を見せた。前回同様に冬が終わるまでの間をリンチバーグで過ごし、春になると去っていったが、この時ビールは「重要な文書が収められている」という鉄の箱をモリスに託した。モリスはこれを金庫に保管したが、後日ビールから箱について説明する手紙が届いた。手紙には以下のように述べられていた。 箱にはビールとその仲間の財産に関する重要書類が収められている 仲間が一人も戻らない場合、この手紙の日付から10年間は箱を保管してもらいたい。その10年の間にビールないしビールに委任された人物が箱の返却を求めない場合、錠前を破壊して箱を開けてもらいたい 箱の中にはモリス宛の手紙と暗号化された文書が入っているが、文書は手がかりになるものがなければ解読できない。その手がかりはビールが友人に預けてあり、1832年6月以降に送られてくるはずである
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