モノライン・コントロール(1線式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:11 UTC 版)
「コントロール・ライン」の記事における「モノライン・コントロール(1線式)」の解説
モノライン・コントロール(1本のラインによる操縦システム)は、パイロットが操縦ラインを捻ることによって機体を操縦する。モノライン・コントロール用ハンドルには、ベアリングで回転するらせん状に捩れた細長い金属の板が付いていて、板の先に操縦ラインがつながっている。板は穴がかみ合うようなボビンに通してある。パイロットは片手にハンドルを持ち、他の手にはボビンを持つ。ハンドルに対してボビンを前後に動かすとボビンの穴がはまっている捩れた板を捻り、操縦ラインを右または左方向に回転させる。 機体側には、操縦ラインの回転が伝わることによって胴体に付いている渦巻き(蚊取り線香型)型の部品を回転させる。渦巻き型の部品にはプッシュロッドの端がはまっていて、渦巻きの回転によって軸に寄ったり離れたりして、プッシュロッドを前後に動かす。後は、2ライン(Uコン)型と同様にホーンを経て昇降舵が上下に操舵される。 モノライン・コントロールは、2ライン(Uコン)型とくらべると、かなり不正確な操縦システムである。パイロットがボビンで加えた捻りは操縦ラインの弾力に吸収されてしまうので一部しか機体に伝わらないし、機体に伝わるまでには時間の遅れも生ずる。しかしながら、操縦ラインがたるんでも操縦性は損なわれないし、普通型の多少は細い2本の操縦ラインよりは空気抵抗が小さいという利点がある。
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