メッカ‐マスジッド【Mecca Masjid】
メッカ・マスジド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 22:06 UTC 版)
「ハイデラバード (インド)」の記事における「メッカ・マスジド」の解説
ハイデラバードで最大、インドでも最大級のモスクであり、一度に1,000人の信者を収容できる。チャール・ミナールの南西91 mにある。その名前は、メッカのグランド・モスクに由来し、そのモスクの様式を踏襲している。大広間は67×54 m、高さは23 mである。広間の3面はそれぞれ5つアーチを持ち、この計15のアーチが天井を支えている。西側は、ムスリムで最も神聖視されているカーバ神殿への祈りの方角であるため高い壁で塞がれている。両端には、それぞれ花崗岩の一枚岩から作られた柱状の八角堂があり、その上にはドーム屋根を持つアーチ状に連なった回廊がある。 メッカ・マスジドの建設は、ゴールコンダ王国のスルタン・ムハンマド・クトゥブ・シャーの指令により、ミール・ファイズッラー・ベグおよびチョードリー・シャーの指揮下で始められた。8,000人近くの石工と労働者が建設に携わったと伝えられる。その後も、建設事業はゴールコンダ王国のアブドゥッラー・クトゥブ・シャーおよびアブル・ハサン・クトゥブ・シャーによって続けられた。そして、建設開始から77年後の1694年に、ムガル帝国アウラングゼーブ帝がメッカ・マスジドを完成させた。
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