ミトン_(映画)とは? わかりやすく解説

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ミトン (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 08:55 UTC 版)

ミトン』(英語: Mitten、原題: Varezhka〈ロシア語: Варежка、ヴァレーシカ〉)は、ロマン・カチャーノフ監督による1967年人形アニメーション作品[1]ソビエト連邦時代・ロシア時代を通じて、国民的作品の一つである。

概要

監督はソ連スモレンスク出身のロマン・カチャーノフ、原作・脚本はジャンナ・ヴィッテンゾン[2]、美術はレオニード・シュワルツマン[3]。制作はソ連を代表する国営アニメーション・スタジオ[4]だったソユーズムリトフィルム

1967年アヌシー国際アニメーション映画祭第一等賞受賞[1][5]1968年モスクワ国際映画祭銀賞受賞[5]1972年ヒホン国際映画祭グランプリ受賞[1][5]

日本語題の変遷

日本ではかつて『手袋』という邦題が使用されていたが[6][注 1]2003年12月に『ミトン』のタイトルで渋谷の映画館ユーロスペースほかで公開[注 2][9][10]してヒット[8]、続いて2004年7月に初めて日本盤DVDが発売された[8]ことで邦題『ミトン』が定着した[7]。ソ連時代の作品タイトルである「親指だけが分かれた手袋」という意味で、より正確な理解を考慮し「ミトン」と改められた[要出典]

2000年以降の日本国内の権利管理およびプロデュースは株式会社モブコが一貫しておこなっている。

映像ソフト

関連書籍

脚注

注釈

  1. ^ 日本のアニメーターでアニメーション研究者でもある五味洋子東京アニメーション同好会元会員)によれば、『手袋』以前には『赤い手袋』の邦題で知られていたという[7]
  2. ^ 同監督の短編アニメーション『レター』(1970年)、『ママ』(1972年)の2作品を併映[8]。2004年7月に発売された日本盤DVD『ミトン』(GNBA-3011)も同様に全3作品を収録し[8]予告編を特典収録している。
  3. ^ 表紙には「はっとりみすず ほんあん」と翻案のクレジットがある。

出典

  1. ^ a b c Качанов, Роман Абелевич - ПЕРСОНА ТАСС” (ロシア語). タス通信. 2025年4月8日閲覧。
  2. ^ ジャンナ・ヴィッテンゾン”. 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー所蔵 映像作品データベース. 武蔵野美術大学. 2025年4月8日閲覧。
  3. ^ レオニード・シュワルツマン”. 武蔵野美術大学 美術館・図書館 イメージライブラリー所蔵 映像作品データベース. 武蔵野美術大学. 2025年4月8日閲覧。
  4. ^ 土居伸彰 (2024年3月11日). “ソユズムリトフィルム”. artscape. 大日本印刷. 2025年4月8日閲覧。
  5. ^ a b c Golden Collection” (英語). SMF ANIMATION. ソユーズムリトフィルム. 2025年4月8日閲覧。
  6. ^ FILE10:ロシア発『チェブラーシカ』 7月21日(土)、渋谷ユーロスペースほかにて公開!”. eigaf@n.com. スターキャスト・ジャパン株式会社 (2001年7月17日). 2025年4月8日閲覧。 “〔カチャーノフ監督の〕『手袋』('68)は、アヌシー・アニメーション・フェスティバル等で様々な賞を受賞しました。”
  7. ^ a b 五味洋子 (2008年5月2日). “アニメーション思い出がたり[五味洋子] その29 : あの頃出会った作家たち=カチャーノフとセルヴェ”. WEBアニメスタイル. 2025年4月8日閲覧。 “[...] 短編『赤い手袋』があります。この邦題は当時のもので、現在は『ミトン』が一般的なようです。一時は単に『手袋』になり、近年の再映時から『ミトン』になっています。”
  8. ^ a b c d e 「DVD発売日一覧」6月17日の更新情報”. AV Watch. 株式会社インプレス (2004年6月18日). 2025年4月8日閲覧。
  9. ^ さかな (2003年9月18日). “河出書房新社 新刊情報 : 2003年9月刊行”. Maple Street. 出版翻訳ネットワーク、やまねこ翻訳クラブ. 2025年4月8日閲覧。 “映画「ミトン」2003年クリスマス全国同時上映決定! 渋谷(ユーロスペース)、大阪(梅田ガーデンシネマ)、名古屋(名古屋シネマテーク)にて公開予定。”
  10. ^ ミトン”. CINEMATOPICS. Forum Office (2007年4月20日). 2025年4月8日閲覧。 “公開初日 2003/12/20”
  11. ^ ミトン (単行本) - 河出書房新社。全国学校図書館協議会選定図書
  12. ^ ミトン フィルム・ブック - 河出書房新社
  13. ^ ミトン : ヴィジュアルストーリーブック - 文溪堂

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