ミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道とは？わかりやすく解説

ミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道
	ミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道の特別列車（2017年撮影）
基本情報
通称	ブライテナウ線
国	オーストリア
所在地	シュタイアーマルク州
種類	軽便鉄道
路線網	1系統
開業	1913年
所有者	ミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道会社
運営者	シュタイアーマルク鉄道（ドイツ語版）
車両基地	1箇所
路線諸元
路線距離	10.38 km
軌間	760 mm
電化区間	全区間
電化方式	直流800 V; （架空電車線方式）
最大勾配	30 ‰
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ミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道（ドイツ語: Lokalbahn Mixnitz – St. Erhard）は、オーストリアの電化鉄道路線。軌間 760 mm（ボスニア軌間）の狭軌鉄道で、ブライテナウ線（Breitenauerbahn）とも呼ばれる。2022年現在はRHIマグネシタ（ドイツ語版）の子会社であるミクスニッツ-ザンクト・エアハルト地方鉄道会社（Lokalbahn Mixnitz-St.Erhard AG）が路線を所有し、シュタイアーマルク鉄道（ドイツ語版）による管理の下で運転が行われている^[1]^[2]^[3]^[4]。

概要

オーストリア連邦鉄道が運営する南部鉄道のミクスニッツ・ベーレンシュッツクラム駅（Mixnitz-Bärenschützklamm）から分岐しブライテナウ（Breitenau）までの区間を結ぶ、軌間 760 mmの鉄道路線。ブライテナウの沿線で採掘されるマグネサイトの輸送を目的に1913年 9月11日に開通し、それ以降2022年現在に至るまで機関車が牽引する旅客・貨物列車が運行している。路線長は当初約11 kmであったが、鉱山施設の拡張やミクスニッツ・ベーレンシュッツクラム駅の積み替え設備の更新に伴い両端の区間が僅かながら短縮し、1970年以降は全長が現在の10.38 kmとなっている^[1]^[2]。

定期旅客列車については1966年に路線バス（ポストバス）に置き換えられ廃止されたが、それ以降も旧型客車を用いた特別列車が運行しており、2007年以降は同年に設立されたブライテナウ線友の会（Freunde der Breitenauerbahn）の支援の下で実施されている^[1]^[6]。

機関庫（2013年撮影）

車両

2020年現在使用されている機関車は、開通時の1913年から在籍するE 2「ホッホランチュ（Hochlantsch）」（ドイツ語版）および1957年および1963年に導入されたE 3・4、合計3両の電気機関車と、他の狭軌路線から転属した1957年製のディーゼル機関車であるVL 6である。他にもE2と同型のE 1「ブライテナウ（Breitenau）」が現存するが、同年時点で側線に留置された状態にあり使用されていない。これらに加え、貨物の積み替えが行われるミクスニッツ・ベーレンシュッツクラム駅には軌間1,435 mm（標準軌）に対応したディーゼル機関車が2両在籍する^[5]^[3]。