マラリアの治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 17:02 UTC 版)
メフロキンはクロロキン感受性または耐性のPlasmodium falciparum(英語版) によるマラリアの治療に用いられるほか、クロロキン耐性Plasmodium vivax(英語版) による合併症のないマラリアの治療に使用される。米国疾病予防管理センターで使用が推奨される薬剤の一つに挙げられている。重症マラリア、特にP. falciparum の感染による疾患には推奨されない。この場合静脈注射薬を用いる。メフロキンは肝臓に侵入した原虫を除去しない。P. vivax 感染患者にはプリマキン等の肝臓内の原虫の駆除効果を持つ薬剤を併用すべきである:4。 海外ではメフロキンは妊婦のマラリア治療に広く用いられている。安全性に関するデータは少ないが、2,500名の妊婦を対象とした後ろ向き調査では、出生異常や流産の増加は見られていない。WHOは妊娠中期・後期(第二・第三トリメスター)での使用を承認し、妊娠前期(第一トリメスター)に使用した場合の中絶措置を求めないとした。
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