マッキンタイア・システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 15:35 UTC 版)
「ベーム・システム (クラリネット)」の記事における「マッキンタイア・システム」の解説
マッキンタイア・システムは、コネチカット州ノーガタック(英語版)のロバート・マッキンタイアとトーマス・マッキンタイアによって1959年に特許が取られた。彼らは、 左手のリングキイのみを使ってスロートノート(喉音; A♭、A、およびB♭)を制御するための新機構を開発し、これによってこれらの音を左手の位置を移動させることなく演奏することが可能になった。それ以外については、運指は標準的なベーム・システムのものと同じである。 マッキンタイア兄弟は自身のシステムを使ってクラリネットの製造販売を行ったが、販売する上で苦戦を強いられた。クラリネット奏者が新しいスロートノートの運指を学ばなければならないこと以外に、このシステムの主な欠点は、重さと機構の複雑さであった。改良のための資金が不足していたため、マッキンタイア兄弟は大手クラリネットメーカーにこのシステムを導入してもらおうとしたが、合意に達することができず、この楽器の生産は中止された。
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