マイアミ方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 02:06 UTC 版)
マイアミ・デイド郡やブロワード郡とその周辺では、一般に「マイアミ方言」と呼ばれる特徴ある方言が広く話されている。この方言はキューバ系アメリカ人などヒスパニック系の第2、第3世代の、最初に覚えた言語が英語だった者の間で広がった(マイアミ・デイド郡で生まれ育った非ヒスパニック白人、黒人、その他の人種がこうなる可能性が強い)。標準的なアメリカ人の発音にかなり近いが、大西洋岸中部の同様な方言に近い変化がある(特にニューヨーク地域方言、北ニュージャージー英語、ニューヨーク・ラテン英語)。バージニア州のピードモント地域、アメリカ合衆国南部海岸部、アメリカ合衆国北東部方言やフロリダ・クラッカー方言とは異なり、「マイアミ方言」は「r音方言」である。スペイン語のリズムと発音にも強く影響されている(リズムは音節拍のものである)。 しかしこれは英語を母語とする者の方言であり、英語を習った者あるいは中間言語の話者からのものではない。「マイアミ方言」が概して次のような特徴を示さない第2言語の話者が話す中間言語から変化してきた可能性はある。最初の子音群の前には /ɛ/ の追加が無い。話者は /dʒ/ と /j/ の音を混同しない(例えば、Yale と jail)。また /r/ と /rr/ は、スペイン語の歯茎はじき音 [[ɾ]] あるいは歯茎ふるえ音 [r] ではなく、歯茎接近音 [[ɹ]]で発音される。
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