ボブ・ディランの楽曲との類似
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:26 UTC 版)
「木綿のハンカチーフ」の記事における「ボブ・ディランの楽曲との類似」の解説
歌詞の内容と構成がボブ・ディランの1964年の楽曲「スペイン革のブーツ」に酷似しているとされ、伊藤強など当時の音楽評論家から「盗作だ」として批判された。「スペイン革のブーツ」が女性が旅立つのに対して「木綿のハンカチーフ」は男性が旅立つ逆の設定であるが、恋人同士の手紙のやり取りが交互に切り替わる構成、恋人が早く戻ってくることだけを願って贈り物を断り続けてきた「私」が、相手の心が自分から離れていると分かったときに初めて贈り物をねだるという展開が同じで、「星やダイヤモンドよりあなたのキスの方がいい」という箇所などは偶然とは考えられないほど類似している。 「スペイン革のブーツ」の歌詞は、片桐ユズルの訳詞により晶文社から1974年に発刊された『ボブ・ディラン全詩集』に収録されていた。これが騒がれたため、松本が新聞紙上で「ボブ・ディランに似ているといわれるのは、むしろ光栄」と発言したため「開き直り」と受け取られ、伊藤から「ディランの作品に似た作品を書いてしまったということは、決して光栄なことではない。歌謡曲の歌詞に大事なものは発想とその展開であり、その発想を誰かが先にしていたということは、やはり『盗作してしまった』と思うべきものなのだ。松本氏は作詞家としての将来性は大いに期待されている存在なだけに、今度の問題は彼自身も十分に立場を釈明すべきだろう」などと迫られた。
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