ホニー・ハ・マガルの雨乞い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/10 18:53 UTC 版)
「ヘーレム」の記事における「ホニー・ハ・マガルの雨乞い」の解説
ミシュナー・マセヘット・タアニート 3:8によれば、ホニー・ハ・マガルはとある干ばつの年に雨乞いの祈りが通じないので、自らの周囲に円を描き、雨が降るまでその円から出ないことを誓ったうえで祈り続けた。すると土砂降りの雨が降り出したので、今度は雨を止めるべく祈るよう求められた。シムオン・ベン・シャタハはこの行為について、甘やかされた王子があれこれと求めて王である父親を困らせているようなものと喩え、「父が楽しみを得/あなたを生んだ母が喜び躍るようにせよ。」という『箴言』23:25の言葉を引き合いに出している。 ホニー・ハ・マガルのこの逸話は義人の力に対する信仰の原点となっており、『バビロニアン・タルムード』においては「あなたが決意することは成就し/歩む道には光が輝くことだろう。」という『ヨブ記』22:28の言葉になぞらえて賞賛されている。にもかかわらずホニー・ハ・マガルの行為は非難の対象となり、人の子が神のごとくふるまうのは相応しくないとの理由からシムオン・ベン・シャタハによって使者が遣わされ、「決意するのであればニドゥィを科す」と宣告された。しかし最終的にはニドゥィを免れたようである。
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