ペチカ_(曲)とは? わかりやすく解説

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ペチカ (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 06:42 UTC 版)

みんなのうた
ペチカ (曲)
歌手 東京放送児童合唱団
作詞者 北原白秋
作曲者 山田耕筰
編曲者 小林秀雄
映像制作者 谷内六郎
初放送月 1965年12月 - 1966年1月
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ペチカ』は、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の唱歌童謡)である。1924年発行の『満州唱歌集』に収録され、1932年の大改訂で削除された。音楽教科書にも掲載されていることがある有名な曲。原曲は変ホ長調だが、現代ではニ長調に下げられて歌うこともある[1]

概要

ペチカとはロシア暖炉オーブンのこと。ただし歌の舞台は大正期の満州である。南満州鉄道が設立され、満州への移民が増えていた時代に、土地に合った歌が求められるようになり、南満州教育会からの依頼を受けた白秋・耕筰の二人が実際に満州に赴いて制作した[2]

歌詞の「くりやくりや」とは、満州の名物であった焼き栗売りの声のことである。1925年の白秋の詩集『子供の村』には、白秋自筆の栗売りの挿絵が添えられている。作曲者の耕筰自身の注記により、「ペチカ」はロシア語の発音に近づけた「ペィチカ」と歌うことが指示されている[3]

歌詞

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔むかしよ 燃えろよペチカ

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ おもては寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
いまにやなぎも もえましょペチカ

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
火の粉パチパチ はねろよペチカ

みんなのうた

関連曲

同じく白秋・耕筰コンビの楽曲。

脚注

  1. ^ ペチカ”. 池田小百合なっとく童謡・唱歌. 山田耕筰の童謡唱歌;赤とんぼ,あわて床屋,この道,砂山,ペチカ (2008年11月9日). 2020年9月25日閲覧。
  2. ^ 童謡・ペチカ”. TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~. 2020年5月22日閲覧。
  3. ^ 『山田耕筰全集』第3巻(第一法規出版 1964年2月20日),18p

「ペチカ (曲)」の例文・使い方・用例・文例

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