ペインクリニックによる神経ブロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:42 UTC 版)
「腰痛」の記事における「ペインクリニックによる神経ブロック」の解説
例えば椎間関節注射については、次の通りである。硬膜外注射やトリガーポイント注射についても、同様である。 WHO:椎間関節への注射は、鎮痛や機能改善の点で効果が認められない。椎間関節への注射は、感染、出血、神経損傷、化学的髄膜炎の原因となる。エックス線透視下で行えば、放射線被爆がおきる。 European Committee:非特異的腰痛に対して、椎間関節腔にステロイドを注入することや、椎間関節の神経ブロックを行うことを、我々は推奨できない。椎間関節に由来する疼痛の有病率は、8%から94%まで、サンプルサイズや著者の信念によって変化する。 椎間神経ブロックには、非常に大きいプラセーボ効果がある。 効く仕組みが不明である。ステロイドの消炎作用かもしれないし、関節腔に液体を入れる効果かもしれないし、関節包に穴を開ける効果かもしれない。 英国NICE:国民保健サービス(NHS)では、次のような治療を受けてはならない。なぜなら、次のような治療は、非特異的な腰痛の治療に役に立つというエビデンスがほとんど無いからである。(このリストの中に「背中への注射」という項目あり)。 エールリック教授(Dr. George E. Ehrlich, MD):ステロイドまたは麻酔薬を注入する様々な注射は、せいぜいプラセーボ効果しかなく、やめるべきである。 日本ペインクリニック学会:椎間関節注射は、効果がありエビデンスもある。
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