プリンス・オブ・ウェールズ砦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/03 05:36 UTC 版)
「ハドソン湾遠征」の記事における「プリンス・オブ・ウェールズ砦」の解説
8月8日、ラ・ペルーズはプリンス・オブ・ウェールズ砦に到着した。その砦は印象的ではあるが、今にも崩れそうな石造りの砦であり、39名の文民が守っているだけだった。そこの知事であるサミュエル・ハーンは翌日にフランス軍の勢力が分かってきたときに、一発の砲弾を放つことなく砦ごと降伏した。その部下の幾人かが「ブドウ弾を装填した重砲でフランス軍を攻撃する許可」を求めたにも拘わらず、ハーンは降伏した。フランス軍は艦船の補給を行い、砦の大砲を押収した後に、施設の略奪を行った。ハーンに拠れば、フランス軍は7,500枚以上のビーバーの生皮、4,000枚のテンの生皮、および17,000本のガチョウの羽を持って行った。砦を壊すために2日間を費やしたが、砲台を破壊することと城壁の上部を壊しただけだった。捕虜の多くが砦の側に停泊していたハドソン湾会社の商船セバーンに乗せられる一方で、その他の者はフランス艦船に乗せられ、何人かは乗組員に組み入れられた。
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