プラスチック製・光ファイバーの材料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:42 UTC 版)
「光ファイバー」の記事における「プラスチック製・光ファイバーの材料」の解説
クラッド材料には、低屈折率をもつフッ素系ポリマーが用いられる。コア材料には、高屈折率、透明性、強度などが必要とされる。以下のものがよく用いられている。 完全フッ素化ポリマー 完全フッ素化ポリマーは、C-H結合をC-F結合に完全に置換し振動吸収を長波長側へ変化させ、光学損失を軽減するために用いられる。GI型で用いられていて、光学特性の面から注目されている。 ポリメタクリル酸メチル系 ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系物質は、以下の特性からSI型で用いられている。安価 機械的特性が良好 可視光の透過性が良好 原料からファイバ製品まで完全密閉で連続製造可能。 ポリカーボネート ポリカーボネートは、PMMAに比べて耐熱性が高いため、自動車用などに用いられる。 ポリスチレン ポリスチレンは、ベンゼン環を有するため可視領域での損失が大きい。 含重水素化ポリマー 含重水素化ポリマーは、C-H結合をC-D結合に一部置換し振動吸収を長波長側へ変化させ、光学損失を軽減するために用いられる。強度特性の低下はないが、吸水による光学特性の劣化が大きくなる。
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