ブーメラン発言
「ブーメラン発言」とは、他者を批判・糾弾するはずの発言の内容が、そのまま自分自身にも該当し、自らの首を絞める結果となるような発言のことである。要するに「人のふり見て我がふり直せ」と咎められるような発言のことである。
「ブーメラン発言」という表現は、単に「自分にも当てはまる内容で相手を口撃すること」自体を指す以上に、「そのような状況に陥っても自分の非については認めない(二重基準)か顧みない(厚顔無恥)」ような態度に対する揶揄や侮蔑の意味を込めて用いられる傾向が色濃い。
とりわけブーメラン発言が多くて目立つ人物や団体は「ブーメラン職人」と呼ばれることがある。その言動は芸風になぞらえて「ブーメラン芸」と呼ばれることがある。また、発言に限らず言動全体が「自分の身に返ってくる」ような状況は「ブーメラン現象」と表現されることがある。
こうした状況は「天に向かって唾を吐く」とも表現される。これは本来「吐いた唾が自分に降りかかる」という趣旨で自業自得・自縄自縛を表現する慣用句であるが、昨今では「目上の者を罵ったり害したりする」という意味と誤解されがちであり、ブーメランの意味で認識されることはむしろ少ない。
- ブーメラン発言のページへのリンク