ブレンターノの「志向性」とは? わかりやすく解説

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ブレンターノの「志向性」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 23:23 UTC 版)

志向性」の記事における「ブレンターノの「志向性」」の解説

ブレンターノ志向性概念スコラ哲学起源があり、ブレンターノ19世紀哲学志向性概念を再紹介したものと言えるブレンターノはその著書経験的立場からの心理学(Psychologie vom empirischen Standpunkt)」において、志向性とは意識あらゆる活動、つまり心的現象の持つ特性であって心的現象志向性によって物質的自然的現象から区別される述べた全ての心的現象中世スコラ学者が対象志向的(もしくは心的)内在性呼んだものおよび、完全に明確ではないが、対象つまり内在的対象性と我々が呼ぶかもしれないものによって特徴づけられる。あらゆる心的現象は、必ずしも同じようにではないが、自身の内に対象として何者かを含む。表象においては何者かが表象され、判定においては何者かが肯定または否定され、愛においては愛され嫌悪においては嫌われ欲望においては欲望され、…というように。志向的内-在性専ら心的現象が持つ特性である。物質的現象このような特性示さない。したがって心的現象はそれ自体の内に志向的対象有する現象だと定義できるブレンターノ心的現象存在論的様態を特異的に示すために「志向的内在性(独: Intentionale Inexistenz)」という言葉造語した。「内-在性」の「内-」は処格として読まれるべきである、つまり、「志向された対象は[...] 内に存在するもしくは内在性を持つ、つまり、外的に存在するではなく心理的態として存在する (Jacquette 2004, p. 102)」とする研究者もいるが、他の研究者はより慎重で、「1874年においてこれが [...]何らかの存在論的なかかわりもたらすかは明確でない (Chrudzimski and Smith 2004, p. 205)」としている。

※この「ブレンターノの「志向性」」の解説は、「志向性」の解説の一部です。
「ブレンターノの「志向性」」を含む「志向性」の記事については、「志向性」の概要を参照ください。

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