ブレンターノのローレライ
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「ローレライ」の記事における「ブレンターノのローレライ」の解説
キャロル・ローズが著した『世界の妖精神話事典』 では、ローレライは古くからある伝承ではなく、ブレンターノの創作であると記されている。 ブレンターノの詩では、ローレライが妖精になる前のこととライン川に飛び込むまでが描かれている。 詩に描かれたローレライは、見る者を虜にしないではおかない美女であり、多くの男達の面目をも失わせてしまうこともあった。裁きの場に出された彼女は、恋人の裏切りに絶望していたこともあって、死を願うが叶えられず、修道院へと送られた。道中で、最後の思い出に岩山から恋人がかつて住んでいた城を見たいと願い出、岩山の上からライン川へと身を投げた。 この詩は、19世紀には多くのオペラや歌曲、短編などの題材となっており、ヘルマン・ゼーリガー (Hermann Seeliger) の "Die Loreleysage In Dichtung Und Musik (1898)" (詩と音楽におけるローレライ伝説)の中で数え上げられている。ギョーム・アポリネールの翻案を引用したショスタコーヴィチの交響曲第14番(第3楽章)もその影響の一つである。
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