ブリガディアジェラードに挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 03:40 UTC 版)
「ディクタス」の記事における「ブリガディアジェラードに挑戦」の解説
1マイルのG1競走に勝ったとはいえ、ディクタスの真価が問われるのは次走、イギリスのアスコット競馬場のG2戦、クイーンエリザベス2世ステークスになった。この年のヨーロッパのマイル路線には1頭の傑出馬がいた。春に2000ギニーで本命のミルリーフに3馬身差をつけて切って捨てたブリガディアジェラードである。ブリガディアジェラードはデビュー以来無傷の8連勝でこの競走に出てきた。 ディクタスがこれまで戦ってきた相手を尺度にすると、ディクタスがエヴリ賞でクビ差を争ったファラウェイサンは、その後イギリスへ渡ってサセックスステークスに挑み、ブリガディアジェラードの2着になっていた。とはいえ、着差は大差だった。しかし、ジャックルマロワ賞で半馬身差だったスパークラーは、セントジェームズパレスステークスでブリガディアジェラードとアタマ差の勝負をしていた。これはブリガディアジェラードに最も僅差まで迫ったもので、これ以外の7戦で、ブリガディアジェラードは常に2着に最低でも2馬身以上、合計で27馬身+大差をつけて勝ってきている。 9月末のアスコット競馬場のクイーンエリザベス2世ステークス(G2、1マイル=約1609メートル)には、たったの3頭しか出走しなかった。ほかはみなブリガディアジェラードを恐れて回避した。結局ディクタスはブリガディアジェラードに8馬身の差をつけられて2着になった。これがディクタスの最後の競走となった。
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