ブラウンフィールド研究
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「本土研究社」の記事における「ブラウンフィールド研究」の解説
2015年12月27日、本土研究社はブラウンフィールドに関する研究レポートを発表した。同組織はGoogle Earthの衛星写真から香港のブラウンフィールドの面積が1,192ヘクタールに達することを推定した。公共専業連盟(中国語版)と土地正義連盟(中国語版)は2012年にブラウンフィールドの面積を803ヘクタールと推定しており、5割近く増えたことになる。うち元朗区、北区、屯門区など合計9か所にブラウンフィールドが集中しており、その多くが道路の隣にあるが、都市計画や管理が行き届いておらず、ブラウンフィールドの問題が悪化しているという。 本土研究社によると、房屋署(中国語版)は元朗工業団地(中国語版)の西にある橫洲(中国語版)のブラウンフィールドで公営住宅を建設する計画を検討したが、計画は実施されないまま終わった。この計画が実施されない原因は地域豪族勢力の反対とされるが、本土研究社によると、政府は土地回収法(中国語: 收回土地條例)に基づき、公営住宅など公的利用を目的とする場合に土地を(賠償つきで)回収する権利を有する。ほかにも同法を利用せず、ほかの国有地と交換したり、直接買い戻したりもできる。 これに対し、政府側がブラウンフィールドの所在地がバラバラで開発できそうもないと主張したため、本土研究社は2018年3月15日に「合棕連橫:新界棕土發展潛力研究」という研究レポートを発表、「所在地がバラバラではない」ブラウンフィールドの面積を1,171.5ヘクタールと概算し、うち723ヘクタールはまだ開発予定がないとした。うち2ヘクタール以上のものは94か所、10ヘクタール以上のものも26か所あるという。 本土研究社の一員である楊夏至によると、政府は八郷(中国語版)のブラウンフィールドが石崗飛行場に近いため高さ制限があり、開発に適さないとしたが、同じく石崗飛行場の近くにあり、高さ制限を受ける錦田(中国語版)南部は問題なしとした。楊はこれを二重規範と批判した。そのため、本土研究社はブラウンフィールドをできるだけ浄化してグリーンフィールドに戻すと主張、浄化ができない土地のうち面積が大きいものは大型公営住宅、面積が小さいものは小型公営住宅を建設すべきとした。
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