フーシェンフイア類のSPA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 17:07 UTC 版)
「大付属肢」の記事における「フーシェンフイア類のSPA」の解説
フーシェンフイア類(フーシェンフイア目 Fuxianhuiida)の捕獲用の付属肢は「specialized post-antennal appendage」といい、一般に「SPA」と略称され、触角の直後と口の左右に配置される。後ろ向きに湾曲した頑丈な爪に似た形で、背甲の下に覆われて目立たない。可動域は低く、3節のみによって構成され、そのうちハイポストーマに覆われる基部の肢節は内側に顎基(gnathobase)が生えている。 Budd 2008 に "大付属肢" と呼ばれていた。 この付属肢の由来は議論的で、消化管の枝と誤解釈される経緯もあった。フーシェンフイア類自体の脳神経節の構造が判明したものの、SPAとの対応関係がはっきりせず、文献によって解釈が変わる。その中で、ハイポストーマの直前より後ろの位置にあるため、少なくとも前大脳性/先節由来説と中大脳性/第1体節由来説は否定的で、後大脳性/第2体節由来説は比較的に広く認められる。なお、SPAと大顎の類似性に基づいて、第3体節由来説を提唱する文献もある。
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