フロントチャック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/14 16:25 UTC 版)
フロントチャックは、ハンドホィールとフロントスクロール・チャック本体・爪から構成されている。スクロールは、渦巻状の凸凹を具備し爪本体の凸凹と互いにかみ合っており、ハンドホィールを回す事によってスクロールに回転が伝わり、爪本体が主軸の中心方向に進み、爪本体に付いている爪が管に突き刺さる事により管をねじ切り時に発生する回転負荷に対して滑らない様に保持する構造となっている。爪は、管の回転トルクが増すに連れ管により強く噛み込む工夫がなされており、ねじ切りの大きなトルクが加わっても滑らない様になっている。又、噛み込みは、一定量で停止するようになっていて管を変形させないように考慮されている。この方式については、各メーカが特許登録となるオリジナルな方式を開発採用している。ハンドホィールとスクロールの連結部には、回転に対して同期しない角度範囲があり、その範囲を使ってハンマー効果により、より強くスクロールをたたきつけ爪をハンマーで打ち込む様に衝撃的に管に食い込ませる事が出来る。ヨーロッパ製の大きなサイズのパイプマシンには、電動で管を保持する自動チャックを備えているタイプもある。
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