フランスにおけるテストン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 15:36 UTC 版)
「テストーネ」の記事における「フランスにおけるテストン」の解説
冒頭でも挙げたように、フランス語ではこの手の銀貨をテストン (teston) といった。かねてからイタリアの各地でテストーネを発行していたルイ12世は、1514年にフランスに初めてテストン銀貨を導入した。1514年4月6日の王令によるもので、重量は9.57グラム、品位は938/1000を有し、トゥール貨10スー(=120ドゥニエ = 1/2リーヴル)の価値があると定められた。ただし、1514年とは彼の死の前年であり発行数は少量にとどまった。 1521年に発行されたテストン銀貨は品位899/1000に落ちていたが、フランソワ1世治下においてもっとも広く流通する銀貨となっていた。以後、アンリ2世、シャルル9世の時代にも発行されつづけた。アンリ3世もテストンを発行したが、1575年の貨幣制度改革においてテストンを禁止とした。そして1577年にはフラン銀貨を重量14.18グラム、品位833/1000で発行した。
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