フランシス・トラヴィスとは? わかりやすく解説

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フランシス・トラヴィス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 15:46 UTC 版)

フランシス・トラヴィス(:Francis Travis, 1921年7月9日 - 2017年4月28日)は、アメリカ合衆国生まれのスイス指揮者[1]

経歴

アメリカ、ミシガン州デトロイト生まれ。チューリッヒ大学で、ジュゼッペ・ヴェルディについての論文音楽学博士号を取得。ヘルマン・シェルヘン指揮を師事し、後にかれのアシスタントとなる。

その後、2年間バーゼル歌劇場ならびにドイツトリーア歌劇場の指揮者となり、オランダアムステルダムのオランダ国立歌劇場に定期的に客演した。

オペラ指揮者としての活動を中心においており、ロンドンコヴェント・ガーデンミュンヘンバイエルン国立歌劇場ブエノスアイレステアトロ・コロンなどに客演している。

また、国際現代音楽協会主催の音楽祭において、百曲を超える新作初演を行っている。

25年に渡って、フライブルク音楽大学のオーケストラ指揮科教授を務めており、弟子の中にはダグラス・ボストックロベルト・HP・プラッツらがいる。

ミュンヘンにて没[2]

日本での活動

1990年から1995年にかけて、東京に居住し、東京芸術大学音楽学部の指揮科の教員となった。この間、日本の多くのオーケストラ、合唱団に指揮者として客演した。東京を離れた後も、2001年から2006年までの草津国際音楽アカデミー&フェスティバル出演契約を結ぶなど、毎年のように来日していた。

録音

彼の録音の中心となっているのはヨアヒム・ラフの作品である。また、エクトル・ベルリオーズモーリス・ラヴェルも含まれる。

オーボエ奏者、ハインツ・ホリガーと共演した録音も多い。

朝鮮民主主義人民共和国国立交響楽団に客演経験があり、その際に演奏した尹伊桑の室内アンサンブル曲『洛陽』は、日本のレーベル、カメラータ・トウキョウから金炳華指揮、朝鮮国立交響楽団演奏の尹伊桑の交響曲第1番とともに発売された。

主要ディスコグラフィ

  • Heinz Holliger (1971). Siebengesang (1966/67) : für Oboe, Orchester, Singstimmen und Lautsprecher ; Der magische Tänzer (1963/65) : Versuch eines Ausbruchs für zwei Menschen und zwei Marionetten. Deutsche Grammophon. OCLC 884440909  - 《オーボエ、管弦楽、女声合唱とスピーカーのための7つの歌》のみ
  • Hans Henkemans (1960s). Concertos, violin and orchestra. Radio Nederland. OCLC 610226969  - ディック・デ・レウスとの共演
  • Camille Saint-Saëns (2000). Suite algérienne La princesse jaune. Chandos. OCLC 45402954 

出典

  1. ^ Biographical Highlights”. 2017年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月12日閲覧。
  2. ^ http://slippedisc.com/2017/05/death-of-a-us-born-maestro-95/



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