フライ_(ディクシー・チックスのアルバム)とは? わかりやすく解説

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フライ (ディクシー・チックスのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 05:04 UTC 版)

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フライ
ディクシー・チックススタジオ・アルバム
リリース
録音 テネシー州ナッシュビル ウェストウッド・サウンド・スタジオ
テネシー州フランクリン サウンド・キッチン
ジャンル カントリー
時間
レーベル Monument
プロデュース ブレイク・チャンシー、ポール・ウォーリー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(アメリカ[1]
  • 16位(オーストラリア[2]
  • 38位(イギリス[3]
  • ディクシー・チックス アルバム 年表
    ワイド・オープン・スペーシズ
    (1998年)
    フライ
    (1999年)
    ホーム
    (2002年)
    テンプレートを表示

    フライ』(Fly)は、アメリカ合衆国の女性カントリー・グループ、ディクシー・チックス1999年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。メジャー・デビュー後としては2作目に当たる。

    背景

    「グッバイ・アール」は、エルヴィス・プレスリー等への楽曲提供で知られるデニス・リンド英語版が書いた曲で、リンドは本作のレコーディングにもアコースティック・ギターで参加している[4]。なお、この曲の歌詞に登場するアールという人物は、リンドが他の曲でも使用してきたキャラクターである[4]

    「サム・デイズ・ユー・ガッタ・ダンス」は、キース・アーバンが在籍していたカントリー・トリオ、ザ・ランチが1997年に発表した曲のカヴァーで、アーバンは本作のレコーディング・セッションにも招かれたが、アーバン本人は『ローリング・ストーン』誌のインタビューにおいて「彼女達は確か、僕の代役のギタリストをもう1人起用したから、あの時はギタリストが2人いたと思う。僕の演奏が実際にどの程度使われたのかは分からない」と語っている[5]

    「レット・ヒム・フライ」は、パティ・グリフィン英語版がアルバム『Living with Ghosts』(1996年)で発表した曲のカヴァー[6]。なお、ディクシー・チックスは本作に伴うツアーでグリフィンをオープニングアクトに起用し、更に次作『ホーム』(2002年)でも「トゥルース・No.2」、「トップ・オブ・ザ・ワールド」といったグリフィン作の楽曲を取り上げた[6]

    反響・評価

    母国アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200で自身初の1位獲得を果たし、『ビルボード』のカントリー・アルバム・チャートでは前作『ワイド・オープン・スペーシズ』に続く2度目の1位を獲得[1]グラミー賞では本作が最優秀カントリー・アルバム賞を受賞し、収録曲「レディー・トゥ・ラン」が最優秀カントリー・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ部門)を受賞した[1]。その後も売り上げを伸ばし、2002年6月にはRIAAによって10×プラチナ(ダイヤモンド・ディスク)の認定を受けている[7]

    オーストラリアでは1999年9月19日付のアルバム・チャートで初登場16位となり、合計8週にわたってトップ50入りした[2]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「ここに来て、彼女達が描写する多種多様なサウンドが完全に一体化し、よりグループとして特徴的になった」と評している[8]

    ローリング・ストーン』誌が選んだ「歴代最高のアルバム500選」において224位に選ばれている[9]

    収録曲

    1. レディー・トゥ・ラン - "Ready to Run" (Marcus Hummon, Martie Seidel) - 3:52
    2. ダウン・ウィズ・ミー - "If I Fall You're Going Down with Me" (Matraca Berg, Annie Roboff) - 3:05
    3. カウボーイ・テイク・ミー・アウェイ - "Cowboy Take Me Away" (M. Hummon, M. Seidel) - 4:51
    4. コールド・デイ・イン・ジュライ - "Cold Day in July" (Richard Leigh) - 5:12
    5. グッバイ・アール - "Goodbye Earl" (Dennis Linde) - 4:19
    6. ヘロー・ミスター・ハートエイク - "Hello Mr. Heartache" (Mike Henderson, John Hadley) - 3:49
    7. ドント・ウェイスト・ユア・ハート - "Don't Waste Your Heart" (Emily Erwin, Natalie Maines) - 2:49
    8. シン・ワゴン - "Sin Wagon" (E. Erwin, N. Maines, Stephony Smith) - 3:41
    9. ウィザウト・ユー - "Without You" (N. Maines, Eric Silver) - 3:32
    10. サム・デイズ・ユー・ガッタ・ダンス - "Some Days You Gotta Dance" (Troy Johnson, Marshall Morgan) - 2:30
    11. ホール・イン・マイ・ヘッド - "Hole in My Head" (Jim Lauderdale, Buddy Miller) - 3:22
    12. ハートブレイク・タウン - "Heartbreak Town" (Darrell Scott) - 3:48
    13. "Ain't No Thang but a Chickin' Wang" - 0:06
    14. レット・ヒム・フライ - "Let Him Fly" (Patty Griffin) - 3:07

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    • グレッグ・モロー - ドラムス
    • マイケル・ローズ - ベース・ギター
    • スティーヴ・ネイサン - ハモンドオルガンキーボード
    • マット・ローリングス - ハモンドオルガン、キーボード
    • パット・ブキャナン - エレクトリック・ギター
    • ランディ・スクラッグス - アコースティック・ギター
    • ポール・ウォーリー - アコースティック・ギター、ハーモニー
    • ロイド・メインズ - スティール・ギター
    • テリー・マクミラン - パーカッション
    • トム・ローディ - パーカッション
    • スティーヴ・コン - アコーディオン
    • ジョン・モック - バウロンティン・ホイッスルコンサーティーナ
    • マーカス・ハモン - アコースティック・ギター(#1)
    • ビリー・ジョー・ウォーカー・ジュニア - アコースティック・ギター(#1, #9)
    • ジョージ・マリネリ - エレクトリック・ギター(#4, #6)
    • デニス・リンド - アコースティック・ギター(#5)
    • ブライアン・サットン - アコースティック・ギター(#8)
    • アダム・スタインバーグ - アコースティック・ギター(#9, #14)
    • キース・アーバン - エレクトリック・ギター(#10)
    • マイク・ヘンダーソン - エレクトリック・ギター(#11)

    脚注・出典

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b c Dixie Chicks | Awards | AllMusic
    2. ^ a b australian-charts.com - Dixie Chicks - Fly
    3. ^ DIXIE CHICKS | full Official Chart History | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
    4. ^ a b Goodbye Earl by Dixie Chicks”. Songfacts. 2015年7月20日閲覧。
    5. ^ Some Days you Gotta Dance by Dixie Chicks”. Songfacts. 2015年7月20日閲覧。
    6. ^ a b Shelburne, Craig (2002年8月26日). “10 Albums for Fans of the Dixie Chicks”. CMT news. Viacom International. 2015年7月20日閲覧。
    7. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"DIXIE CHICKS"と入力して検索し、過去の記録に遡れば確認できる
    8. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Fly - Dixie Chicks”. AllMusic. 2015年7月20日閲覧。
    9. ^ The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2021年12月28日閲覧。

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