フニシア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/09 06:58 UTC 版)
| フニシア | ||||||||||||
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損傷した標本を含むフニシア・ドロテア(Funisia dorothea)の復元図
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| 分類 | ||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||
| †Funisia Droser & Gehling, 2008 |
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| タイプ種 | ||||||||||||
| †Funisia dorothea Droser & Gehling, 2008 |
フニシア(学名:Funisia dorothea)は、5億5000万年前の先カンブリア時代原生代新原生代エディアカラ期後期に生息していた蠕虫状生物である。フニシアの化石はオーストラリア南部で発見されエディアカラ生物群に属している。
特徴
フニシアは直立したミミズのような外見の生物であり、新原生代の海底に生息していた。体長は約30㎝、直径は12mmである、多数の節に別れた細長い形をしていた。化石では5〜15の複数の個体が集まって発見されており集団を形成し生息をしていた[1]。各節の長さは6〜8㎜程度であり、それらの節が縦方向に連なり一つの個体を形成していた[2]。
発見と命名
2005年にアメリカの古生物学者であるメアリー・L・ドロザーとジェームズ・G・ゲーリングによって南オーストラリアで発見された[4]。フニシア(Funisia)という属名は外観から連想される「ロープ」を意味するラテン語である。そして種小名のドロテア(dorothea)は発見者であるドロザーの母であるドロシー氏にちなんで命名された[1]。
参考文献
- ^ a b “Research shows Earth's earliest animal ecosystem was complex and included sexual reproduction” (英語). 2025年11月7日閲覧。
- ^ Droser, Mary L.; Gehling, James G. (2008-03-21). “Synchronous Aggregate Growth in an Abundant New Ediacaran Tubular Organism”. Science 319 (5870): 1660–1662. doi:10.1126/science.1152595.
- ^ “Fossil sheds light on the history of sex - Times Online” (英語). www.timesonline.co.uk. 2025年11月8日閲覧。
- ^ “Funisia dorothea Ediacaran period lifeform by Paleozoo”. www.paleozoo.com.au. 2025年11月9日閲覧。
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