フォールドバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 08:11 UTC 版)
「ハモンドオルガン」の記事における「フォールドバック」の解説
手鍵盤の16'担当分、最低オクターブは上のオクターブの繰り返しとなる。また、1'の最高オクターブはその下のオクターブの繰り返しとなる。これをフォールドバック(折り返し)という。これは人間の可聴域を超えるトーンホイールを省略しつつ、細くなりがちな高音域の音を太く、過剰に響きがちな低音域を引き締める効果がある。パイプオルガンにも同様の理由で折り返しがある。61鍵の音域で9つの倍音を持たせると単純計算で109枚のトーンホイールを要するはずだが、これにより91枚に留まる(この中には12枚のペダル専用トーンホイールも含まれる)。電子回路を用いたコンボオルガンの多くはフォールドバックを持たなかったため、ハモンドオルガンと電子オルガンを分ける個性とされる。ハモンドでも小型のスピネットオルガンにはフォールドバックは装備されない(しかし、サードパーティーからフォールドバックを追加するキットがオプションとして発売されている)。クローンホイールオルガンでは、ユーザーがフォールドバックの程度を調整できるものもある。
※この「フォールドバック」の解説は、「ハモンドオルガン」の解説の一部です。
「フォールドバック」を含む「ハモンドオルガン」の記事については、「ハモンドオルガン」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からフォールドバックを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からフォールドバックを検索
- フォールドバックのページへのリンク