フォースプレイによる場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 08:31 UTC 版)
三重殺の中では最も発生するケースが多い。無死一・二塁もしくは満塁の場面において打者がゴロを放ち、打者以外の走者二人に進塁義務が発生する(フォースプレイ)場合に起こるパターンである。完成した場合、打者には併殺打が記録される。守備側がこのプレイの発生を期待し、打者の内野ゴロに対し、二塁走者、一塁走者もアウトにした上で打者走者もアウトにする構想の守備陣形をとることもある(いわゆる『三重殺態勢』)。 【プレイの例】 無死一・二塁もしくは満塁で打者が三塁方向へゴロの打球を打ち、それを処理した三塁手が三塁に触球して、進塁義務のある二塁走者をフォースアウトにする(一死)。 三塁手が二塁に送球し、二塁手が二塁を踏みながらそれを受けて、進塁義務のある一塁走者をフォースアウトにする(二死)。 二塁手が一塁に送球し、一塁手が一塁を踏みながらそれを受けて、打者走者をアウトにする(三死)。 このほか、インフィールドフライが宣告されない内野の小飛球をわざとバウンドさせて捕る場合(一度グラブに当てて落球すると故意落球となり打者のみアウト)には、塁上の各走者の進塁のスタートが遅れるため、上記以外の送球パターンで三重殺が完成する可能性がある。例えば無死満塁で、本塁前に上がったバントの小飛球を捕手がわざと落としてフェアにした場合には、本塁から三塁へ、三塁から二塁(または一塁)へといった送球経路が考えうる。この場合、阪神タイガースの矢野輝弘が1回達成している。
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