フェイガンのコラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 04:23 UTC 版)
「ミル・エンズ公園」の記事における「フェイガンのコラム」の解説
これはもともと1948年に街灯の台座として作られたものだったが、実際には街灯は立てられず、街灯を埋め込む穴だけが残された。この残された穴に、『オレゴン・ジャーナル』誌のジャーナリストだったディック・フェイガン (Dick Fagan) が花を植えたのが公園の始まりだとされている。フェイガンが『オレゴン・ジャーナル』誌で担当していたコラムの題名にちなみ、公園は「ミル・エンズ」(Mill Ends、「必要素材の切れ端、端材」の意)と名付けられた。 この場所は、同誌のビルにあるフェイガンの部屋から見下ろすことができた。フェイガンはこの公園の起源を、次のように語っている。あるときフェイガンがオフィスの窓から外を眺めていると、台座の穴の中をせっせと掘るレプラコーン(アイルランドに伝わる妖精)が目に付いた(フェイガンはアイルランド系だった)。彼は慌てて下りていってそのレプラコーンを捕まえた。レプラコーンを捕まえると願いが叶うといわれていたからである。フェイガンは自分だけの公園が欲しい、とレプラコーンに願った。しかし自分の望む公園の大きさについては何も伝えなかったため、レプラコーンはこの小さな穴を公園としてフェイガンに与えたのだ、と。フェイガンは「この場所を聖パトリックの祝日にアイルランドの妖精レプラコーンに捧げる。アイルランド以西で唯一のレプラコーンの土地である」としている。これ以降約20年間にわたり、フェイガンの風変わりなコラムにはたびたびこの「公園」とレプラコーンの親方(「パトリック・オトゥール」と名付けられた)が登場することとなる。 全ての都市公園が11時以降立ち入り禁止と決められた際には「レプラコーンは『ミルエンドから私と信奉者を追い出そうとする者には呪いをかける』と警告している」と書いている。 さらにフェイガンは「ミルエンドパークのレプラコーンは、聖パトリックの祝日の満月の真夜中に、四葉のクローバーをプレゼントした子供たちにだけ姿を見せる」と書いている。ただし聖パトリックの祝日が次に満月になるのは2041年3月17日である。
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