フィラメント補強型外殻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 23:18 UTC 版)
「スペースシャトル固体燃料補助ロケット」の記事における「フィラメント補強型外殻」の解説
シャトルはカリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地のSLC-6発射台を使って、極軌道に乗ることができる。その際は、ケネディ宇宙センターから発射するときに使用する鋼鉄製の外殻に替わり、より軽量化されたフィラメント補強型の外殻が使用される。チャ号事故を招いた接合部分に隙間のある通常型のSRBと違い、フィラメント補強型は接合部が二重の入れ子になっている(これは発射台上でメイン・エンジンが点火され機体が大きく揺れる際に、ブースターを適切に直線状に保つために必要なものである)かわりに、Oリングは2本だけになっている(チャ号事故以降は3本になった)。SLC-6が廃止されたことにともない、フィラメント補強型ブースターはATK社とNASAによって破壊されたが、そこで使用された接続部分に関する技術は、3本型Oリングや接続部のヒーターなどに応用され、現在も使用されている。
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