フィッシュフィンガーとは? わかりやすく解説

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フィッシュフィンガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 14:12 UTC 版)

フィッシュフィンガー
Fried fish fingers
別名 Fish sticks
発祥地 イギリス
主な材料 白身魚バッター液パン粉
ウィキメディア・コモンズ
テンプレートを表示
Baked fish fingers on baking paper
Filling inside a fish finger

フィッシュフィンガー (Fish finger、英語) またはフィッシュスティック (Fish stick、米語) は、タラホキコダラスケトウダラ等の白身魚に衣をつけて揚げた加工食品である。スーパーマーケット冷凍食品売り場で販売されており、オーブングリルに入れたり油で揚げて調理する。

歴史

「フィッシュフィンガー」という言葉は、1900年のイギリスの雑誌に掲載されたレシピで初めて言及され[1]、しばしばイギリスのシンボル的な料理と考えられるようになった[2]

第二次世界大戦中および後の食品規制によりフィッシュフィンガーの消費は伸びたが、企業は品質を維持するのに苦労した[3][4]。1953年にアメリカ合衆国の企業であるGorton-Pew Fisheries(現在のゴートンズ・オブ・グロスター)が、Gorton's Fish Sticksという商品名で、冷凍の調理済みフィッシュフィンガーを初めて商用化した。この商品は、1956年にParents誌のSeal of Approvalを受賞した[5][6]。開発者は、食品科学者のアーロン・ブロディである。

第二次世界大戦後、イギリスではニシンが豊漁だった。クラレンス・バーズアイは、アメリカ合衆国で見つけたニシンのフィッシュフィンガーを"herring savouries"として試験販売した[7][8]サウサンプトンとサウスウェールズでは、対照として"cod fingers"も試験販売されたが、顧客はタラの方を圧倒的に支持し、期待外れに終わった[9]。バーズ・アイ社の従業員の投票で、より洒落たフィッシュフィンガーという名前に決まるまでは、Battered Cod Pieces等と呼ばれていた[10][11]

バラエティ

インドコルカタのフィッシュフィンガー

冷凍の白身魚のミンチをスライスしてバッター液パン粉を付けて揚げたものもある[12][13]

さらに、白身魚の代わりにサーモンで作ることもある[14]

脚注

  1. ^ History of Fish Fingers”. Foods of England. 2013年4月1日閲覧。
  2. ^ Cloake, Felicity (2015年9月15日). “Fish fingers at 60: how Britain fell for the not-very-fishy frozen sticks” (英語). the Guardian. 2018年12月2日閲覧。
  3. ^ Josephson, Paul R. (26 November 2015) (英語). Fish sticks, sports bras, and aluminum cans : the politics of everyday technologies. ISBN 978-1421417844. https://books.google.com/books?isbn=1421417847 2019年4月23日閲覧。 
  4. ^ How Fish Sticks Became the Food of the Future That Nobody Asked For”. Paleofuture. Gizmodo (2016年8月12日). 2024年5月17日閲覧。
  5. ^ Pacific Fisherman 54 (1956) p. 55.
  6. ^ Josephson, Paul (2008). “The Ocean's Hot Dog: The Development of the Fish Stick”. Technology and Culture 49 (1): 41–61. doi:10.1353/tech.2008.0023. ISSN 0040-165X. JSTOR 40061377. 
  7. ^ Cyril Dixon, "The facts of fish fingers", The Independent, 21 August 1994 (online)
  8. ^ David Hillman and David Gibbs, Century Makers: One hundred clever things we take for granted which have changed our lives over the last one hundred years, London: Weidenfeld, 1998 / New York: Welcome Rain, 1999, ISBN 9781566490009
  9. ^ "Teatime staple marks half century ", BBC News, 26 September 2005.
  10. ^ “Fish fingers 'surprisingly sustainable'” (英語). BBC News. (2018年11月2日). https://www.bbc.com/news/uk-46071019 2018年11月2日閲覧。 
  11. ^ Clayton, Hugh: "Constancy of fish fingers a symbol of calm in a trade of frequent change" in The Times, 9 May 1980, p 17.
  12. ^ 7.5kg fish block production” (2009年5月). 2024年5月17日閲覧。
  13. ^ STANDARD FOR QUICK FROZEN FISH STICKS (FISH FINGERS) - CODEX STAN 166–1989”. Codex Alimentarius. WHO (2017年). 2024年5月17日閲覧。
  14. ^ "10 fish sticks zalm" Archived 2014-07-27 at the Wayback Machine., IGLO 27 Juli 2014.

関連項目


フィッシュ・フィンガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 00:49 UTC 版)

白身魚のフライ」の記事における「フィッシュ・フィンガー」の解説

イギリスでは1955年初めタラなどの白身魚フィレ長方形加工した食材が「フィッシュ・フィンガー」として発売され1960年代に入るとドイツ始め欧州各国でも同様の製品流通するようになったまた、同様の素材利用したフィレオフィッシュ具材のような製品流通している。

※この「フィッシュ・フィンガー」の解説は、「白身魚のフライ」の解説の一部です。
「フィッシュ・フィンガー」を含む「白身魚のフライ」の記事については、「白身魚のフライ」の概要を参照ください。

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