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フィオミア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 16:07 UTC 版)

フィオミア
生息年代: 新生代古第三紀始新世後期, 37–35 Ma
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
復元図
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
新生代古第三紀始新世後期 - 漸新世前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱真獣亜綱Theria
下綱 : 正獣下綱真獣下綱
Eutheria
上目 : アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし : 近蹄類 Paenungulata
: 長鼻目 Proboscidea
: フィオミア科 Phiomiidae
: フィオミア属 Phiomia
学名
Phiomia
Andrews & Beadnell, 1902

フィオミア (Phiomia) は、古第三紀始新世後期から漸新世前期にかけて生息した、長鼻目フィオミア科に属する絶滅した哺乳類の属[1]エジプト及びインドから化石が産出している[2]

学名は「ファイユームの鋸歯を持つ獣」を意味し[3]、肩までの高さは1~1.5メートルほど[1]、1936年の論文では134.5センチメートルと推測されている[4]。体長はシロサイほどであったと推測されている[3]下顎から一対の牙が前方に伸びてシャベルのような突起になっているのが特徴[2]であり、バクのような短い鼻も有した[3]。下顎の扁平な牙と短い鼻は、餌となる植物の収集に利用されたことが考えられている[1]

同じく長鼻目に属するモエリテリウムと共存していたが、コビトカバに類似した生態が推測されているモエリテリウムよりも本属は森林に適応していたと見られており、大きな競争は生じていなかったと推測されている[1]

脚注

  1. ^ a b c d 冨田幸光、伊藤丙雄、岡本泰子『新版 絶滅哺乳類図鑑』丸善出版、2011年1月30日、217頁。ISBN 978-4-621-08290-4 
  2. ^ a b Staff (2019年4月9日). “Phiomia Facts, Habitat, Diet, Fossils, Pictures” (英語). Extinct Animals. 2024年11月10日閲覧。
  3. ^ a b c Phiomia image buy Uchytel”. uchytel.com. 2024年11月10日閲覧。
  4. ^ Osborn, Henry Fairfield; Percy, Mabel Rice (1936). Proboscidea : a monograph of the discovery, evolution, migration and extinction of the mastodonts and elephants of the worldVol. 1. New York: Published on the J. Pierpont Morgan Fund by the trustees of the American Museum of Natural History.



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